コンテンツマーケティング/記事制作の費用・料金相場のまとめ

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コストまとめ

コンテンツマーケティングとはどのようなものかを以下の記事で解説しました。
コンテンツマーケティングとは?定義、歴史、実施方法のまとめ
コンテンツマーケティングの戦略立案と計画作成の方法

コンテンツマーケティングにおいて重要なのは、しっかりとした内容のある(訪問者を満足させる)コンテンツを作成することです。自社の事業にかかわる情報を書くだけであれば、社内でクオリティの高い記事を書くことも可能かもしれませんが、大量に制作したり、特定のジャンルに関する専門的な記事が必要な時などには、コンテンツ制作を外注するのがお勧めです。

コンテンツマーケティングを始める際、または現状のオウンドメディアの運用を他社に任せるときに、大きなポイントになるのがやはり料金。

社内でライティングやコンテンツ制作をしていた時には気づかなかったコストや、外注に出すことで発生する新たなコストもあります。

ここではコンテンツマーケティングの外注に伴う様々な費用と料金相場をまとめてみました。

コンテンツ制作における主な料金明細項目とは

コンテンツ制作における主な料金=コストはその工程を細分化することで見えてきます。
外注の際、見積に気になる工程が含まれていない場合、その工程が業務内容に含まれているかどうか、含まれている場合どの項目に含まれているのかを確認することが必要です。やってくれて当たり前、と思って発注をしてしまうと、作業内容に含まれていなかった業務内容を自社で処理することになり、社内コストが発生します。料金の中にどのような作業が含まれているのか必ず確認するようにしましょう。

初期費用系

企画費

どのような記事を書くべきか、どのくらいの本数を書くか、どういったペースで記事を書くべきかという、初期段階の企画をする料金です。

メディアとしての方針決めよりも、作成するコンテンツのタイトルを提案するという作業が多いです。

サーバーレンタル費

自社でオウンドメディアを運用していない、これからサイトを制作する、という場合、サイトを設置するためのサーバーが必要です。

会社で使えるサーバーが特にない場合、新規でサーバーを借りるための費用が発生します。

サーバーの料金はスペックに応じて高くなっていきます。毎月のアクセスがどれくらいになるのか、同時に接続する最大人数の想定によってスペックを決めます。

よほど広告費をたくさん使ったり、テレビでの露出が想定されているときなどを除いて、新規のサイトであれば月額数千円のサーバーで十分であることが多いです。
ただ、すでにかなりアクセスがあるサイトをもっていて、そこと連動させてアクセスを流してもらうなど、アクセスが急増する要因がある場合は最初からスペック、料金ともに高いサーバーを借りることもあります。

ドメイン取得費用

自社サイトがない場合、独自ドメインの取得をするのであれば、サイトのURLを取得するためのドメイン登録手数料が発生します。
ドメインの契約は1年単位です。

費用はドメインの種類によって異なりますが、年間1,000~10,000円程度でそれほど大きな金額負担ではありません。

制作関連費用系

ライティング費用

実際にコンテンツの中身となるテキスト部分をライティングするコストです。
料金計算の仕方は文字単位、記事単位など契約内容により異なります。

イメージ利用費用

コンテンツの中身として提供されるイメージ画像の手配にかかる費用です。特別な施設や、著名人の写真など、権利等に厳しいものほど利用のための金額が高額になりがちです。

それ以外のイメージでも利用するイメージの数を増やすほどに作業工程が増え、料金が上がる場合があります。

無料の写真やイラストの素材サイトもあります。無料という大きなメリットがある一方で、画像の品質がイマイチだったり、ほかのサイトで同じ画像が大量に使われていたりするデメリットがあります。

有料の素材サイトでは、1枚あたり500~数万円程度の費用がかかります。

漫画作成費

読ませるコンテンツを作るための手段としてよく選ばれるのが漫画の挿入です。

通常のイメージ写真と違い、内容に即した漫画を作るため、費用が高くなるケースがほとんどです。

作家によりますが、1ページあたり2~10万円程度かかります。

もちろんクラウドソーシングなどでページあたり1万円以下で発注するような例もありますが、個人の漫画家に直接発注することになり、間に入って編集をしてくれる会社に発注するとなるとそんなに低額では見つからないでしょう。

取材費

コンテンツを制作するために、特定の場所に取材にいったり、インタビューなどをする必要がある場合、別途費用が掛かる場合があります。

追加料金として計上される場合が多く、取材経費として人件費で2~3万円、別途交通費や食費などの実費がかかります。

進行管理費

複数の記事を同時に執筆する場合、いつまでにどの記事をどのくらいの分量で書くか、という進行管理をするためのコストを計上する必要があります。

編集者・ディレクターの人件費です。

デザイン費用

ランディングページの作成など、コンテンツを設置先URLの通常ページと異なるデザインで制作する場合、コンテンツのデザインのためのコストが発生します。

リンクの設置や読みやすいレイアウトなどを考える費用となります。

また、記事内に挿入する図や表などを独自に作成するときにもデザイン費用がかかります。
画像1枚あたり3,000~30,000円くらいです。

更新費用/サイト管理費

コンテンツを追加する場合、サイト内リンクの張り直しや、新着情報の表記などの追加作業が発生します。

そのため、ライティングのみを依頼した場合と、直接CMSを通じてサイトの更新を依頼した場合では費用が異なります。

コンテンツ作成に伴う、リンクの張り替えや、新着情報への追加表記などがある場合、更新費用もしくはサイト管理費として請求される場合があります。

たとえばワードプレスというCMSを使って更新作業をする場合、画像の挿入やタグの追加などがどれくらいの作業量があるかによりますが、1記事あたり300~3,000円くらいかかります。

サポート費用系

コンサルティング費用

集客力アップのために、実際に作ったコンテンツをアクセス解析で分析し、効果検証とレポーティングをしてくれます。

コンテンツをただ制作するだけで終わりにせず、作った目的に即した効果が出せているかを検証するための費用です。

どれくらい詳細なレポートを求めるかによりますが、30,000~500,000円くらいで分析をしてもらえます。
サイトの規模感と分析するコンテンツの数によって大きく金額は異なります。

オプション系

システム

外注業者側だけではなく、依頼主側でも更新や追加ができるよう、外注業者が独自のCMSを提供している場合があります。

システムを販売していて初回でまとまった金額を支払い毎月の維持料金を支払う場合と、初期費用は無料で月額利用契約を交わす場合があります。

企業によってワードプレスなど無料オープンソースのCMSをセキュリティなどの都合で使えないということがあります。

そのため、有料のCMSを導入するのですが、システムに高いお金をかけるのはあまりオススメしません。

自社で書いた記事をただ投稿していくサイトであれば、無料のCMSを導入して、カスタマイズしていくので十分です。

会員登録とかユーザーに投稿してもらうとかいった追加の機能が必要であれば、有料CMSもしくは独自システムの開発にお金を使うのもよいでしょう。
ただ、メディアやサービスを立ち上げる前にシステムに大きな投資をするのは失敗したときに影響が大きくなるのでオススメできません。

ワードプレスを使えば1日で完成してすぐに投下したコンテンツがどれくらいの反応を得られるか実験できます。
システム作るとなると、1ヶ月から下手したら1年程度かかるでしょうから、はじめられない時間分の機会損失が大きいです。

業者の特徴によっても価格が変わってくる

一概にコンテンツ制作、コンテンツマーケティング代行といっても、様々なジャンルの業者がおり、依頼先によって料金が異なります。

外注先の会社が得意な業務内容ほど値段に対してクオリティが高いです。

部分的にサービス自体を提供していない場合もありますから、その場合は自社内で処理しなければなりません。

まずはコンテンツ制作の目的をはっきりとさせ、目的に合わせた業者を選ぶ必要があります。

以下では業者別の主な特徴を説明しています。
業者によってはウェブ制作の部門を内部に持ったウェブマーケティング会社や、ライターがたくさん所属しているウェブ制作会社などもあるため、あくまでよくある特徴としてご紹介をしています。

依頼先の業務内容をしっかりと見極めて発注しましょう。

ウェブ制作会社

特徴:デザイン性の高いページを作ってくれる。1ページの制作単価が高く、大量のページを作成するのには向かない。

漫画やイラストの入ったページ作りや、ユーザーを魅了する動的なページ、ゲーム性のあるページなど、印象的なページを作ることができる。

ウェブマーケティング会社

特徴:SEOを考慮したコンテンツ作りや、キーワードの選定・設定などをしてくれる。
記事を書いたあとの効果検証としてアクセス解析のレポート制作など、効果的な運用のためのアドバイスまで受けられる。

細かなデザイン修正などはできない会社もあり、コンテンツ制作はライティングがメインという会社も多い。
その場合、サイトのデザイン修正は別途外注先を探すか、自社内で対応する必要がある。

広告代理店

特徴:サイトのデザインやウェブマーケティング、集客のための広告展開の提案などを一通り任せられる。

広告代理店が自ら作業はせずに、制作会社やライティング会社を取りまとめている場合が多い。
そのため、サービスやオプションが豊富な分、よくメニューを考えなければコストがかさみがち。

ライティング事業者、編集プロダクション

特徴:専門性の高い記事や、大量の記事制作に対応できる。

キーワードの選定の他、著名人や知識人へのインタビューなども独自のコネクションを持っていて、文章のクオリティが高い。

医療や、就職関連、グルメなど特定のジャンルに特化したライターを抱えている会社も。

多くのライターが登録しており、大量の記事を短期間に作成できる会社も多い。

クラウドソーシング・フリーランス

特徴:安いコストで仕事を引き受けてくれるフリーランスもいるため、費用を抑えられるかもしれない。

進行管理を自社でしなくてはいけないので手間がかかる。
また、外注先によって品質のばらつきが大きく、品質管理を自社でするのに時間がかかる。

人気のライターほど価格が高くなる。

クラウドソーシングなどを使い、フリーのライターに直接業務を依頼する形式です。価格は依頼主側とライターの直接交渉によって決まるため、値段調整がしやすいのが特徴。

比較的安い価格でコンテンツの制作ができるが、案件が増えるほど利用するフリーライターが増えるため、進行管理や、ほかのサイトなどから文章を無断でコピーしていないかなど、品質管理のための社内コストが発生する。

どこで価格の差が出るか

3要素
コンテンツ制作で特に料金に差額が発生するのは以下の点です。

専門性

コンテンツの内容を作る際の難易度によって価格差が発生します。
作れる人が少ない専門性の高いコンテンツほど金額は高くなります。

価格が安めのコンテンツ

様々な情報を集めてきて紹介する情報系サイト

日々の生活や、相場変更の情報などの一般的な情報を扱うブログ

やってみた、などの体験型レポート

価格が高めのコンテンツ

医療、法務、金融、技術関連など専門性が高いもの

特定の資格や経験を保有していないと書けないもの

為替相場の動きに関する見解など、専門的な知識と経験が必要なもの

上記以外にも専門性が高い記事では、取材が伴ったり、複数の資料をベースに調査をするなど、実際の制作作業以外にかける時間が多い為、案件ごとに価格交渉になる場合もあります。

文字量

いくらでも書き足せてしまうWEBメディアでは、文字量により値段が変わるのが一般的です。

ブログなどの500~1,000文字レベルと、特定の情報に特化して書き込む2,000~3,000文字、関連情報も集めてボリューム感を持たせる5,000文字レベルなど、難易度以外に文字量が料金に大きく影響します。

1記事あたりいくらという料金体系でなく、1文字あたりいくらという文字単価を設定している記事作成代行会社がほとんどです。

デザイン性

イラストの有無や、利用する写真の枚数、サイトのデザインなどのクオリティで価格が変わります。

どんな見た目にしたいのかをできるだけ具体的に指定して見積もりを取りましょう。
曖昧な状態で伝えるとイメージと違ったものがあがってきてしまうかもしれません。

コンテンツ制作の主な料金形態

料金形態は大きく2つのパターンがあります。

まとまった量の記事数をまとめて発注し都度見積もりを場合と、月々の制作件数を決めて期間契約をする場合があります。

また、月間最低発注量が決まっている会社があります

文字数量

1文字当たりの単価を決め、出来上がった記事の文字単価で金額を計算します。

ページ数量・記事数量

1記事当たりの文字数量、画像枚数などをラフに決め、コンテンツを制作します。

まとめ

コンテンツ制作における料金は難易度や分量によって様々です。

最も重要なのは、自分たちが外注で任せたい最も重要な部分はどこにあるのか、見積の中にその作業がしっかりと含まれているかどうかを確認することです。

また、コンテンツのサンプルなどをしっかりと確認し、求めるクオリティに達しているかどうかを見極めることも重要です。

やってもらえない業務を自社でやることになり結局あまり手間が変わらなかった、

低価格で制作してもらったが修正のやり取りで手間が増えてしまって、人件費を考えると費用がむしろ増えてしまった、ということのないよう注意しましょう。

以下の記事もあわせてどうぞ。
失敗しないためのコンテンツマーケティング業者の選び方

コンテンツ制作の費用と料金相場 【記事の文字数で金額は変わる】

この記事を書いた人

橋本直矢
1979年生まれ。大手通販会社に飛び込み商品企画、流通等について学び、その後輸入商社にてECに10年携わる。10か国以上を飛び回り、メンズファッション、レディスファッションのECセクションの統括として、商品企画、販売企画、流通、ウェブマーケティングに携わりました。

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