ベトナムの通信事情と、現地SIMで携帯電話を利用する方法

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海外へ旅行や出張へ行く際に、通信手段確保に関する悩みはつきものです。

数日間の滞在であれば、現在契約している携帯会社が提供する海外用のパケット定額プランなどを利用することも可能ですが、1~2週間以上の滞在となる場合には日本のSIMを利用していると費用がかさんでしまいがちです。

海外に出張などで長期滞在する場合は、現地のSIMを入れ替えて携帯電話を利用する方が多いです。今回は、ベトナム出張時に携帯電話のSIMを入れ替えて利用可能にする方法を紹介します。ベトナムの通信事情についてもあわせてご紹介します。

ベトナムの通信事情

日本の情報通信は総務省の管轄ですが、ベトナムでは情報通信省の管轄となります。情報通信に加えて、郵便や出版・放送関連もこの情報通信省の管轄です。

ベトナムの携帯電話の契約者数は、2015年には約1億2,032万件となっています。ベトナムの人口が約9,344万人(2015年)の為、携帯電話の普及率は100%を超えています。

項目 契約数(2015年時点)
固定電話加入者数 約590万件
携帯電話加入者数 約1億2,032万件
携帯電話加入者数(3G) 約3,578万件
ブロードバンド加入者数 約1,023万件

参考:ICT Indicators Statistics in Vietnam Overview Report

ベトナムでは昔から国営企業が重要産業の担い手となっており、GDPの4割を占めていた時期もあります。国営企業の民営化は徐々にではありますが進んでおり、2005年より延期が続いているMobifoneの民営化計画について、海外の通信事業者が出資に興味を示しているというニュースが2016年に取り上げられています。

ベトナムの携帯キャリア

ベトナムでは、Viettel Mobile・MobiFone・VinaPhoneの3社で約8割のシェアを占めています。東南アジアではSIMフリー・プリペイド式の契約が一般的な為、実際の利用者数とは数値が異なる可能性があります。

Viettel Mobile(ベトテル)

ベトテル(ベトナム軍隊通信グループ)は、ベトナム国防省系の企業です。2017年4月から、ベトナム全土での4Gサービス展開を進めています。
2017年よりミャンマーの携帯電話事業へ参入しており、ベトナム企業の海外投資額過去最高となる20億ドルの投資を計画しています。

MobiFone(モビフォン)

MobiFoneは、ベトナム国内で第2位と言われている通信キャリアです。ベトナム郵便通信公社(VNPT)系の企業です
2016年12月にコンテンツ事業領域においてKDDIと業務提携をしており、MobiFone NEXTというアプリの提供を行っています。
クレジットカードの普及率が低いベトナムでは、携帯料金の支払はプリペイドです。店頭でチャージ用のカードを購入して、そこに記載されている番号を入力する事によって残高のチャージを行います。MobiFone NEXTを利用すると、QRコードによるプリペイド残高のチャージをすることができます。

VinaPhone(ビナフォン)

ベトナム郵便通信公社(VNPT)系の企業です。他社に先駆けて2016年10月に4Gサービスの事業ライセンスを取得したが、ベトテルとビナフォンです。
日系企業との関わりとしては、2017年3月にフォーサイドメディア株式会社と「ベトナムにおける新規SNSプラットフォーム」に関する事業協業契約を取り交わしています。

その他の携帯キャリア

他には、S-Fone、Vietnamobile、Beelineなどがあります。

ベトナムSIMを利用する方法

ここからは、ベトナムで現地のSIMを購入して携帯電話を利用可能にする方法(国内外通話・インターネット)を紹介します。

SIMフリースマホを用意する


海外のSIMを利用する為には、SIMフリー対応のスマートフォンを用意する必要があります。
日本の大手キャリアの端末は、基本的にSIMロックがかかっています。SIMロックがかかっていると、現在契約しているSIM以外のSIMを利用することができません。
SIMフリーのスマートフォンを持っていない方は、SIMロックを解除する手続きを携帯ショップで行うか、SIMフリースマホを購入してください。

大手キャリアのSIMロック解除方法

各キャリアの、SIMロック解除方法です。
手続きに事務手数料がかかったり、解除の為の条件(端末端末購入からの経過期間)などが設定されている事があります。
そもそもSIMロック解除ができない端末もあるので、よく確認してください。

SIMカードを購入する

SIMフリーのスマホをもって、現地入りします。
SIMカードは、空港や街中のショップで購入する事ができます。空港で買うとSIMの差し替えから設定まで全て店員さんに行ってもらえます。

SIMの値段

上記は、今回購入したVIETTELの料金表です。(2017年6月時点)
この料金表の価格は、SIM自体の料金も含まれています。空港で購入した為、市街地にあるショップなどで購入した方が安い可能性もあります。

こちらは、空港内の別の販売店での価格表です。(2017年6月時点)
mobifone・VINAPHONE・VIETTELの3キャリアの情報が記載されています。

アクティベート

携帯電話でベトナムのSIMを利用できるようにする為に、アクティベートします。
現地のSIMに差し替えた後に、「900」宛に電話をかける事によってアクティベートすることができます。

APNの設定

キャリア名 Viettel(ベトテル) MobiFone(モビフォン) VinaPhone(ビナフォン)
名前 viettel mobifone vinaphone
APN v-internet m-wap m3-world
ユーザー名 なし mms mms
パスワード なし mms mms

キャリア別に、上記の様にAPNを設定します。
APNの設定変更画面の表示方法は、下記の通りです。端末によって手順は若干異なるので注意してください。

iPhoneの場合

  1. 設定
  2. モバイルデータ通信
  3. 通信のオプション
  4. モバイルデータ通信ネットワーク

参考:iPhoneやiPadでアクセスポイント名(APN)を表示・編集する|Apple公式サイト

Android端末の場合

  1. 設定
  2. 接続
  3. モバイルネットワーク
  4. APN

APN設定画面(Android)

基本的には店員さんが全ての設定を行ってくれる為、上記は自分で設定する必要はありません。
ただ、街中のショップでは稀に端末の電源を落とさずにSIMの差し替えを行う店員さんがいるので注意してください。事前に電源を落とさずにSIMの抜き差しを行うと、故障の原因になったり、端末内のデータが無くなる可能性があります。

各社の定額プラン

ベトナムの国際電話のかけ方

プライベートでの連絡にはメールやチャット、通話アプリなどで十分ですが、仕事上どうしても日本国内の固定電話に電話をかける必要性がでる事があります。その際は、下記手順で国際電話による通話が可能です。

ベトナム国内から日本へ電話する方法

0081+[0を取った電話番号]

(例)
連絡先(日本):03-0000-0000
かけ方:0081-3-0000-000

日本からベトナムの番号へ電話する方法

事業者識別番号(下記参照)+国際電話識別番号(010)+ベトナム国番号(84)+[0を取った電話番号]

事業者識別番号

・KDDI:001
・NTTコミュニケーションズ:0033
・ソフトバンク:0061

日本の携帯キャリアの海外利用プラン

2~3日の短期間滞在・SIMの差し替えが面倒、という方は、海外利用プランで日本国内のSIMをそのまま利用する方法もあります。

最後に

現地のSIMを上手に活用すれば、通信費に不安を感じることなく携帯電話を利用する事ができます。
ただ、滞在先でSIMを差し替えた際は、元々の日本国内で契約しているSIMを無くさないように大切に保管しておいてください。SIMを紛失してしまうと、日本でSIM再発行手続きをする必要があります。その際は各携帯キャリアの設定する再発行手数料が発生するので、注意してください。

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ベトナムから:0081-3-6206-9583

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この記事を書いた人

加藤紘輝編集部
慶應義塾大学卒業。NTTドコモを経て、サイトエンジン株式会社に入社。
東南アジアでの集客やインターネット事情についての記事を執筆。

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