タイに出張や旅行に行く際、通信環境に関する不安はつきものです。空港やホテル・カフェなどで無料のWi-Fiに接続する事はできますが、屋外や移動中にインターネットを利用されたいという方も多いと思います。
そこで今回は、タイ現地のSIMを購入して携帯電話を利用する方法を紹介します。
目次
タイSIMの設定方法
タイの現地SIMで携帯電話を利用するには、SIMの購入と初期設定が必要です。
SIMフリーのスマートフォンを用意
タイのSIMを利用する為には、SIMフリーのスマートフォン・もしくはSIMロックを解除したスマートフォンを用意する必要があります。タイでもSIMフリー端末を購入する事は可能ですが、日本から持ってきた方がよいです。
SIMロック解除について
SIMロック解除は、各社の携帯ショップで受け付けてもらえます。NTTドコモ・au・ソフトバンクの3社共通ですが、SIMロック解除の受付条件に「端末購入日から101日が経過している」という項目があります。最近端末を購入したという方は、その端末のSIMロック解除を行う事ができないので注意してください。
例外として、機種変更前の端末でSIMロック解除を行っており、その日から101日が経過している場合は、機種変更後の端末購入直後でもSIMロック解除をすることができます。
SIMカードを購入
SIMは、空港や街中のコンビニで購入できます。
出張や旅行の場合は、自分の滞在期間にあったパッケージを購入してください。滞在中に購入したパッケージのデータ通信量を使い果たしてしまっても、料金をチャージして追加プランを購入すれば利用を続けることができます。
APN設定方法(Android)
SIMをスマートフォンに差したら、APNの設定を行います。
Android携帯の場合は、設定画面がら以下のようにしてAPN設定まで進みます。機種によって異なる為、参考までにご覧ください。
- 「接続」を選択
- 「モバイルネットワーク」を選択
- 「APN」を選択
- 「追加」を選択
APN設定画面
APN設定画面まで開いたら、自分の購入したSIMのアクセスポイント設定を行います。
キャリア別に、以下の様にAPNを設定します。
「なし」となっている部分は、空欄のまま設定してください。
キャリア名 | AIS | DTAC | True Move |
---|---|---|---|
名前 | なし | なし | なし |
APN | internet | www.dtac.co.th | internet |
ユーザー名 | なし | なし | true |
パスワード | なし | なし | true |
※スマホでは、表を横にスライドしてください↑
タイの国際電話のかけ方
仕事でタイに滞在してると、日本にいるクライアントへ電話連絡をする事があるかと思います。以下に、タイ国内から日本の電話番号へ発信する方法を紹介します。
タイから日本へかける場合
001+81+[0を取った電話番号]
(例)
連絡先(日本):03-0000-0000
かけ方:001-81-3-0000-000
国際ダイヤルアシスト対応スマホの場合
「国際ダイヤルアシスト」の機能が付いているスマホの場合、海外から日本の電話番号(例:03-0000-0000)と入力して通話ボタンを押すと、以下のような画面が表示されます。
「日本(JPN)へ発信」を選択すると、そのまま発信することができます。
便利コマンド一覧
電話アプリからコマンドを入力することによって、自分の携帯電話の番号や利用残高を確認することができます。
コマンド入力例(AISで残高確認)
例として、AISで現在の残高を確認する方法をご紹介します。
- 「*121#」を入力
- 「発信」ボタンを押す
以下に、よく使う便利コマンドを一覧にまとめました。各キャリアごとにコマンドが異なるので注意してください。
AISのコマンド
自分の電話番号を確認:「*545#」→発信
チャージ残高を確認 :「*121#」→発信
データ利用状況を確認:「*121*3#」→発信
Trueのコマンド
自分の電話番号を確認:「*833#」→発信
チャージ残高を確認 :「*123#」→発信
データ利用状況を確認:「*900#」→発信
DTACのコマンド
自分の電話番号を確認:「*102*9#」→発信
チャージ残高を確認 :「*101*9#」→発信
データ利用状況を確認:「*101*1*9#」→発信
料金をチャージする
SIMに料金をチャージするには、大きく2パターンあります。
コンビニでチャージする
セブンイレブンなどのコンビニで、チャージすることができます。
レジでチャージしたい金額を伝えて料金を支払うと、数字が記載された専用のレシートをもらえます。
記載された数字をチャージ用コマンドとあわせて発信する事で、料金のチャージができます。
AIS :「*120*」+「レシート記載の番号」+「#」 →発信
DTAC:「*100*」+「レシート記載の番号」+「*9#」→発信
True:「*123*」+「レシート記載の番号」+「#」 →発信
専用の自販機でチャージする
コンビニでチャージする事ができない場合は、専用の自販機でチャージする必要があります。
携帯料金を後払いにする方法
タイの携帯電話料金の支払は、基本的にプリペイド(前払い)です。チャージが切れたら、その都度コンビニや通信会社のATMなどでチャージを行います。
しかし、タイに銀行口座を持っている場合のみ、ポストペイド(後払い)の契約に切り替えることができます。日本同様、一か月に利用した分をまとめて後払いにできる為、支払いの手間が無くなります。
最後に
海外SIMの利用は初期設定が少し面倒ですが、日本のSIMのまま海外ローミングを行ったり、モバイルWi-Fiをレンタルするよりも安く済ませることができます。
今回紹介した初期設定は、SIMを購入したお店の店員さんが代わりに行ってくれる事もあります。今後タイに頻繁に来られるようでしたら、ぜひ試してみてください。
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この記事を書いた人
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慶應義塾大学卒業。NTTドコモを経て、サイトエンジン株式会社に入社。
東南アジアでの集客やインターネット事情についての記事を執筆。
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