訪日外国人2000万人時代と言われる今、都内の飲食店のあちこちで外国人向けメニューを見かけるようになりました。
しかし、英語が苦手な方にとって自分で英語メニューを作るのは大変ですよね。翻訳を誰かに依頼するとすると費用面が気になる人も多いと思います。
更に、外国人といっても英語圏の人は限りませんよね。タイ人の観光客が多いというお店もあるのではないでしょうか。
そんな方々に朗報です。実は昨年2015年より、都内に飲食店を構える方であれば、誰でも簡単に無料で多言語メニューが作れるようになっているのです。
目次
東京都多言語メニュー作成支援ウェブサイトについて
▶東京都多言語メニュー作成支援ウェブサイト
▶Eat東京(外国語メニューのあるお店を検索可能)
この機能を運用しているのは、他でもない東京都。
「飲食店側が多言語メニューを簡単に作成できるようにすること」
「外国人観光客が外国語メニューを置いているお店を簡単に検索できるようにすること」
の2つを実現するため、「EAT 東京」というWebサイトを開設しました。
2016年1月末時点で、既に約400以上のお店が登録をしており、松屋などの大手チェーン店なども見受けられます。都がこんなところまでサポートしてくれているなんて、知らない方も多いのではないでしょうか。
※東京都外の飲食店の場合、多言語メニューの作成はできませんが、おもてなしツールなどは登録不要・無料で利用することができます。
無料でメニュー作成から集客までできる仕組みになっています。
都内飲食店ならどこでも利用可能!無料多言語メニューの特徴
- 無料で多言語メニューを作成できる
- 都内の飲食店であればどこでも利用可能
- 豊富なデザインから選べる
- 12種類の翻訳言語に対応
登録不要!誰でも使えるツール
- 食品ピクトグラム
- 指差し会話シート
- 外国人おもてなしポイント
都内飲食店ならどこでも利用可能!無料多言語メニュー
12種類の翻訳言語に対応
英語のみならず、日本への渡航者が特に多い国やメジャーな言語を中心に、12か国語に対応しています。(※50音順)
- アラビア語
- イタリア語
- インドネシア語
- 英語
- 韓国語
- スペイン語
- タイ語
- 中文(簡体・繁体)
- ドイツ語
- フランス語
- ベトナム語
無料多言語メニューの作り方
下記から、マニュアルをダウンロードして作ることができます。マニュアルに従っていけば、簡単に作成が可能です。
※操作に対する問い合わせに関しては、ヘルプデスクもあるようです。
050-5865-1313
受付時間:平日午前11時00分〜午後6時00分
▶参照元
1.会員登録
店舗名や電話番号など、必要な情報を記入します。
2.デザイン・レイアウトの選択
メニューに使うデザインとレイアウトを選択します。100種類以上のテンプレート、12種類のレイアウトから選べます。
3.言語の選択
12言語から最大5言語まで選べます。1つのメニューにすべての言語を入れこむ方法と、言語別に別メニューを作成する方法のどちらかを選べます。
4.料理の登録
「一覧から料理を選ぶ」「食材を組み合わせて料理を作成」「オリジナル料理を作成」の3方法から選んで登録していきます。
5.店舗情報の入力
入力された店舗情報を、東京都が運営する飲食店検索サイトに無料で掲載することができます。無料で集客もできて良いですね。
6.印刷・公開
メニュー作成が終わったらあとは印刷するだけ。 入力した店舗情報は、申請後1週間程度でWebサイト上に掲載されるそうです。
登録不要!誰でも使えるツール
食品ピクトグラム
アレルギーを持っている人や、宗教上のルールがある方にとって「食材の中に何が含まれているか」は、味以上に重要です。
ピクトグラムをメニューに表示しておくのは、海外でサービスが良い場所では一般的。食べられないものが含まれていないかがよく分かるので、外国人の人でも安心して注文できるでしょう。
指差し会話シート
入店時、席に着いた時、注文時から食後まで、印刷しておけばすぐに活用できる指差し会話シートも無料で今すぐ手に入ります。
こちらも上記12言語すべてに対応していて、Excel・PDFどちらでもダウンロード可能。会員登録も一切ないので、印刷さえできれば今日から使うことができます。非常に便利ですね。
外国人おもてなしポイント
こちらのページに、「国別の食習慣」「宗教別・信念」「敬称の使い方」「食物アレルギー」の4つについての情報がまとまっています。 国民性や食文化、宗教によるタブーなど、接客ポイントを非常に分かりやすくまとめてくれています。
例えばイスラム教では、豚肉(エキスも不可)やお酒がタブー。ただ、普段日本人が何気なく使っている調味料の中にもイスラム教徒の方が食べてはいけないものが入っている可能性があります。過去に日本の調味料に豚肉成分が使われていたことが、インドネシアで問題になったこともありましたよね。
イスラム教徒の多いインドネシアやマレーシア、ブルネイ等ではお店やスーパーで「ハラルフード(イスラム教徒が食べても良い料理)」が明記されていることがほとんど。宗教や文化を尊重し、各国の人が安心して食べられる環境を整えたいですね。
その他、各国の食習慣や接客ポイントなど、知っておけば役に立ちそうな情報が満載のページです。
補足:東京都以外の人も使える無料メニュー翻訳サービス
SmartMenu
こちらは公的機関のサービスではありませんが、ご紹介だけしておきます。 単に翻訳するだけでなく、iPadのアプリを用いてオーダーできるシステムです。機械翻訳であれば、無料で利用できるようです。(人力翻訳は有料)
最後に
都内の飲食店の方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。都外の方も、指差し会話帳は今すぐ活用できると思います。
オリンピック開催まであと5年を切りました。観光客が増える今のうちからしっかり対策して、様々な国の人を迎え入れることができれば良いですね。
更に複雑な多言語翻訳は翻訳会社に
英語・多言語メニューだけでなく、多言語でのWebサイト製作を考えている方は、一度翻訳会社に相談してみるのが良いと思います。
ただし、外注先を間違えると失敗に終わるケースも少なくありません。翻訳会社に外注をする時のポイントはこちらにまとめました。
▶【保存版】もう翻訳で失敗しない!よくある失敗パターンと、翻訳会社に外注する前にやっておくべきポイントまとめ
手前味噌ではありますが、サイトエンジンも多言語翻訳を行っています。タイとインドネシアにも現地オフィスを構えており、低単価で高品質な翻訳が可能です。
また、サイトエンジンが運営する訪日観光サイト「Japan List」は月間130万PVを越える訪日観光情報サイトになりました。7ヶ国語に対応しており、特にタイからのアクセスが8割以上を占めています。
翻訳会社に発注を検討されている方や、タイ人の観光客集客に興味がある方は、まずは無料相談ページからお気軽にご連絡ください。
この記事を書いた人
- 海外情報を中心に、海外でのマーケティング、外国人の集客や接客に役に立つ記事をお届けしていきます。
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