【保存版】もう翻訳で失敗しない!よくある失敗パターンと、翻訳会社に外注する前にやっておくべきポイントまとめ

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Webサイトの多言語翻訳、社内ドキュメントの英語化、海外での契約書作成、海外出張でのスピーチ。みなさんが翻訳を必要とするのは、どのような時でしょうか。たとえどんなシチュエーションにしても、せっかく翻訳にお金をかけるなら失敗したくないですよね。

ただ、あなた自身がその言葉のネイティブでない限り、翻訳が成功しているか失敗しているかは、なかなか判断がつきにくいもの。自信を持って出した海外向けWebサイトが、実はネイティブの人たちに笑われているかもしれません。

今回は、翻訳後に「失敗した!」とならないために、失敗する主な原因と、良い仕上がりに近付けるためのコツをまとめました。何語の翻訳であっても、どんなサービスを利用するとしても、意識しておくと役に立つかと思います。

目次

  • よくある3つの翻訳「失敗」パターン
    1. 翻訳のクオリティが低い
    2. 言葉として正しいが、ネイティブにが不自然に感じる言い回しがある
    3. ネイティブらしい文章だが、文章が的を外している


 

よくある3つの翻訳「失敗」パターン

1. 翻訳のクオリティが低い

よくある翻訳の失敗

いわゆるGoogle翻訳などの機械翻訳にかける場合や、バイリンガルに近い人に翻訳を依頼した場合、格安の翻訳業者に丸投げした場合などによく起こります。TOEIC満点の人が英語で上手な文章をかけるとは限りませんし、「バイリンガル」と言われる人の中でも、どちらかの言語に強くないケースは多々あります。

ネイティブに任せていても、安心とはいえません。日本人の中でも、文章を書くのが上手な人と、苦手な方がいますよね。思い通りに文章を書ける人と、書けない人がいると思います。タイ語翻訳をタイ人がしていても、インドネシア語翻訳をインドネシア人がしていても同じことです。文章が苦手な人が翻訳をすると、仕上がりのクオリティが低いことは非常によくあります。

2. 言葉として正しいが、ネイティブにが不自然に感じる言い回しがある

洋書の日本語訳などを読んでいて、「海外っぽい言い方だなあ。日本語だとこんな言い方しないな。」と感じる時ってありませんか?これは、原文に極力忠実に翻訳したり、原文に即した意訳を考えた結果としてよく起こるパターンです。ここで注意しておかなければならないのは、たとえ発注者が「なんか違う」と思ったとしても、翻訳としては特に失敗とは言えない場合があることです。

例として、筆者自身含め、日本で1,000万人以上が愛用しているDropboxを見てみましょう。

原文に即した翻訳

“Good things happen when your stuff lives here”という文、極力直訳に近づけると「あなたのものがここにあれば、いいことが起こります」となります。もしこれがキャッチコピーだったとすると、なんだか可愛らしくはありますが、あまり自然な日本語とは言えませんよね。「Dropbox を使うとアイデアが広がります」という文言は、原文の意図を組みつつ、サービスの良さを表した意訳にあたります。

ただ、もしあなたがDropboxの日本語キャッチコピーを一から考えるように言われたとするとどうでしょうか。より日本語のキャッチコピーらしい、まったく違う表現になると思いませんか?ただこれは、もはや単なる「翻訳」ではありません。ネイティブらしい構成・表現を一から考えていることになりますし、翻訳者が勝手な判断では進めにくいところです。

3. ネイティブらしい文章だが、文章が的を外している

専門知識が必要な翻訳

これは、医療・法律・ITなど、専門知識を必要とする翻訳において起こりうる失敗です。日本語でも、例えば医療の知識がない人が、テレビで見た情報を元に文章を書くと、間違っていることがありますよね。特に専門用語は、それが専門用語だと知らずに翻訳してしまうと、かなり内容がおかしくなってしまう可能性があります。


 

どうして失敗するの?あなたが翻訳に「失敗する」大きな3つの理由

翻訳に失敗する理由

では、どうしてこれらの失敗が起きるのか考えてみましょう。「頼んだ翻訳会社が悪かった!」という気持ちになってしまいがちですが、実はそれ以外にも考えられる原因があります。

1. 翻訳を依頼する人・サービス・会社側のスキルが足りない

単なる翻訳のクオリティが悪い、専門知識が必要な翻訳なのに知識を持たない人が翻訳をしたなど、翻訳者自身のスキルが原因で起こる失敗です。

2. あなたが、仕上がりへの「期待値」を間違えている

Google翻訳はとても便利なツールですが、会社の重要書類の翻訳を任せる人はいないと思います。ただ、留学経験者やバイリンガルの社員に、書類やWebサイトの翻訳をお願いすることってありませんか?そこで出来上がったものを、そのまま海外向けプロモーションに活用していませんか?

「ある程度意味がわかれば良い」という翻訳においては、費用をかける必要はありませんし、機械翻訳でも十分足りる場合があります。しかし文章のナチュラルさやクオリティを求めているのであれば、ネイティブの中でも文章が上手な人を見つける必要がありますし、そこにはスキルも必要です。

3. あなたが、翻訳者に伝えるべきことを伝えられていない

意外と見逃されがちなのが、この理由です。「原文に沿って翻訳するのではなく、ネイティブに刺さりやすい文章に変えてほしい」「若い人向けの平易な文体で書いて欲しい」など、要望があるにも関わらず伝えていない場合、結果として翻訳者にスキルがあっても失敗に終わる可能性があります。

もちろん良い翻訳者は、よく質問をして相手の意図を組み上げていきますが、たとえ忙しくても事前に打ち合わせでしっかりと要望を伝えておくと、それだけで失敗のリスクが減ることがあります。


 

実はあなたが鍵!?期待通りの翻訳に仕上げるために、意識しておくべき10のこと

次の10個の質問を、自身に投げかけてみましょう。翻訳会社を比較する場合にも役立つと思います。そして、翻訳をする人にしっかり意思や要望を伝えてみましょう。

1.何を翻訳するのか

社内重要資料、Webサイト、スピーチ原稿など、翻訳するものによって、選ぶべきサービスや会社も変わります。

2.何のために翻訳するのか

何が目的で翻訳をしたいのか、しっかり考えましょう。文章のなめらかさや上手さが求められるものか、意味が分かれば十分なのか、目的次第ではそもそも費用をかけてまで翻訳する必要がない場合もあります。

3.一番重要なことは何か

とにかく急いで仕上げてもらうことが必要なのか、納期はゆっくりで良いからネイティブに刺さるようなクオリティ高い文章が必要なのか、とにかく価格を抑えることが必要なのか。目的によって、最も重視するポイントも変わります。

4.読み手・聞き手は誰か

誰がその翻訳を必要としているのか、誰が見ることになるのか、意識しましょう。例えば同じ英語でも、アメリカ・イギリス・オーストラリア、場合によってはフィリピンやフィジーなど、国が違えば使うべき表現も変わります。国、年齢層、性別など、しっかり想定してみましょう。

5.読み手・聞き手にあった文体はどういったものか

日本語でもそうですが、子供向け・大人向け・シニア向け・男性向け・女性向けなど、読み手が誰かによって選ぶ言葉や文体が大きく違うことがあります。

6.どういった翻訳をして欲しいのか

原文に極力忠実な翻訳か、読みやすく意訳されたものか、大事な要素だけ押さえた状態で、ネイティブに刺さるよう一から構成しなおして欲しいのか。ここをきちんと事前の打ち合わせで伝えておかないと、期待値に違いが生まれ、大きな失敗に繋がる可能性があります。

7.専門知識は必要か

高度な専門知識が必要となる場合には、ネイティブといっても上手く翻訳できない可能性があります。

8.翻訳者は誰であるべきか・求めているクオリティが期待できそうか

上記を踏まえた上で、どういった翻訳サービスに頼るべきかが決まってくると思います。社内のバイリンガルの人に依頼するか、オンラインの人力翻訳サービスを使うか、プロの翻訳会社に発注をするか。求めているクオリティや期待値に合った翻訳者を選ぶようにしましょう。

9.翻訳後が終わった後に、クオリティをチェックできる体制があるか

翻訳に関わっていない、ネイティブの人に見てもらうのが一番です。社内にネイティブの方がいる場合には頼んだ方が良いかもしれませんし、難しい場合は、クオリティチェック体制(何度かチェック・修正ができるなど)がしっかりしている会社を選ぶようにしましょう。

10.価格が適正か

クオリティを求めない翻訳にお金をかけすぎる必要はありませんが、逆に安さを求めすぎて想定したクオリティが得られないのも問題です。いくつか候補となるサービス・会社を比較して相見積もりを取ると相場の感覚も分かるでしょう。


 

おわりに:あいまいに投げると後から大きなコストに

翻訳は事前の摺り合わせが大事

翻訳作業は、クオリティが求められるものであればあるほど、発注者側も意外と大変なものです。忙しい人ほど丸投げしたくなるのも分かりますが、事前の認識のすり合わせをしっかり行っているかどうかで、納品後の修正コストも変わります。

失敗して後からストレスを抱えなくて良いように、しっかりと事前に考えたうえで、予算と求めるクオリティに合った仕上がりを得られるようにしましょう。

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