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英語は万能ではない
「外国人=英語」だと思っていませんか?もちろん英語は多くの外国人の人とコミュニケーションをするのに役立ちますし、知っていて損はありません。
一方、日本人で英語が苦手な人が多いように、国によっては英語で話そうとしても全く伝わらないケースがあります。
訪日外国人観光客の数が世界で6番目に多いタイも、そんな国のひとつ。2015年には約80万人のタイ人観光客が日本を訪れていますが、中には英語が全く話せない人もいます。日本では俗に言うカタカナ英語で「ライス」や「マネー」「エアポート」などの単語を知らない人はいないかと思いますが、互いの発音や聞き取りの問題もあってかタイでは通じないこともあります。
「最近タイからのお客さんが多くなってきたな」と感じる方のために、今すぐ覚えられるタイ語フレーズや、活用できる無料リソースをまとめました。ぜひ実践できるところから活用してみてはいかがでしょうか。
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今すぐ使えるタイ語基本会話フレーズ厳選4つ
1.こんにちは
実はタイでは男性と女性の言葉遣い(文末の語尾)が異なります。「おはよう・こんばんは」などの使い分けはあまりなく、下記の表現を時間関係なしに使えます。
- 男性:สวัสดี ครับ(サワディーカップ)
- 女性:สวัสดี ค่ะ(サワディーカー)
また「さようなら」も同じ表現で通じます。
2.ありがとう
来てくれたお客さんには、心をこめてありがとうと言いたいですよね。もちろん英語でThank youと言えばほとんどの人に伝わると思いますが、知っておくとより良いコミュニケーションが取れるでしょう。
- 男性:ขอบคุณ ครับ(コップンカップ)
- 女性:ขอบคุณ ค่ะ(コップンカー)
3.どういたしまして
逆にありがとうと言われた時は、こう返してあげましょう。
- 男性:ไม่เป็นไร ครับ(マイペンライカップ)
- 女性:ไม่เป็นไร ค่ะ(マイペンライカー)
4.ごめんなさい
「すみません」「ごめんなさい」のどちらの意味でも使えます。
- 男性:ขอโทษ ครับ(コートーカップ)
- 女性:ขอโทษ ค่ะ(コートーカー)
ローカルの「ありがとう」で一層気持ちを伝える
タイ語はタイでしか使われない言語ではありますが、タイ人観光客が多いお店では、基本だけでも知っておいた方がより好まれると思います。
外国の人が一生懸命日本語で話そうとしていると嬉しい気持ちになりますよね。「こんにちは」「ありがとう」だけでも知っておくと、タイの人にとっても親近感が湧くのではないでしょうか。
今すぐ役立つ!無料のツールを活用しよう
一方、タイ語に限らず外国語は発音が難しく、一生懸命複雑な文章を覚えても「伝わらない」という可能性は十分にあります。そんな時に役立つのが公的機関が無料で公開している「指差し会話シート」を始めとした無料のツール。
東京都:12言語対応指差し会話シート(飲食店向け)
▶http://www.menu-tokyo.jp/menu/talksheet/
飲食店関係者なら活用しない手はありません。無料公開リソースの中でも特に素晴らしいのが、東京都が発表している指差し会話シート。英語・中国語・タイ語など、12言語に対応しています。外国語が苦手でも、来店時にシートを渡して指差しで接客することが可能です。
※関連記事:都内の飲食店経営者必見!完全無料で、誰でも簡単に英語・多言語メニューを作る方法
仙台市:外国語接客支援ツール(飲食店、物販店)
▶http://www.sendai-oishi.jp/jigyousya/page2.html
英語、タイ語、中国語、韓国語の4ヶ国語において、役に立つ会話表現リストや接客会話シートが無料で手に入るようになっています。
- 飲食店
- 物販店(食品取扱い店)
- 物販店(食品取扱い店以外)
上記3種類のタイ語会話シートが無料で使えます。
Google翻訳アプリ
▶iPhone:https://itunes.apple.com/jp/app/google-fan-yi/id414706506
▶Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.translate&hl=ja
日本語⇒タイ語の翻訳においては正確性はイマイチですが、会話シート上にない内容などを即興で伝えたい時には十分役に立ちます。
音声認識もできるので、相手の声をアプリ上で認識して日本語に訳すことも可能。英語などメジャーな言語では正確性も上がりますが、タイ語の場合は正確ではないことも多いので、あくまで補助的に使うことをおすすめします。
無料のタイ語学習アプリ
「基本会話をもう少し深く知りたい」「発音をしっかり知りたい」といった方にとっては、「Nemo タイ語」など無料のアプリが役に立つと思います。
来てもらうためには、知ってもらうことが大切
以上、タイ語接客に使えるフレーズやツールについてでした。今すぐ実践できそうなところから始めてみてはいかがでしょうか。
非英語圏の人にとっては、自分の国や言語、文化に配慮している場所は非常に貴重でありがたいもの。「一生懸命調べているのに情報が全然見つからない」と困っている人もいます。
タイ語はじめマイナーな言語にも折角対応しているのに、それを「知りたい」と思っている人に届けられていないのは非常に勿体無いと感じます。集客を出来ているところとできていないところの違いは、「ターゲットの観光客の方が見る場所に情報を届けられているかどうか」にあります。
東京都在住の方であれば、無料で多言語メニューを作れる上に、東京都のレストラン情報サイトに「多言語対応のお店」として掲載してもらうこともできます。
また手前味噌ではありますが、サイトエンジンでも「JAPAN LIST」というタイ語のメディアを運営しており、公式Facebookページでは20万を超えるイイネを集めています。先日「Japan ListというWebサイトで紹介されてから、急にタイ人のお客さんが押し寄せるようになって驚いている。」という嬉しいお声も見つけました。
もし「今はタイ人の人あまり来ていないけど、今後もっと来て欲しい」と考えているのであれば、積極的にタイの人にアピールを掛ける方法を模索してみてはいかがでしょうか。
▶JAPANLISTに関するお問い合わせはこちらから
あわせてご覧ください。
タイ語の翻訳でよくある間違いと注意点まとめ | サイトエンジンブログ
この記事を書いた人
- 海外情報を中心に、海外でのマーケティング、外国人の集客や接客に役に立つ記事をお届けしていきます。
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