越境EC、訪日観光客の集客、海外進出などで
外国語のサイトを作るときに、
日本語の原稿を翻訳するのと
ネイティブに執筆してもらうのは
どちらがよいと思いますか?
結論からいうと、
外国人向けに本格的に売り込みをしていくなら、
かならずネイティブがライティングをするフローを
つくったほうがよいです。
ただ、状況に応じて翻訳を使わざるを
えない場合もあると思いますので、
それぞれの方法の特徴やメリット、デメリットを紹介します。
目次
なぜネイティブがライティングしたほうがよいのか?
翻訳ではなくネイティブが
ライティングしたほうがよい理由は、
そちらのほうがターゲットとする国籍の人に
伝わりやすくなるためです。
日本人が日本語で書いたものを
翻訳する流れでは、わかりにくい
表現になってしまうかもしれません。
そのため、日本人のために書かれた原稿を
そのまま翻訳して使うのはおすすめしません。
翻訳するなら、
ネイティブに監修してもらって
内容を見直すのがよいです。
また、すでに日本語の原稿があって、
それを翻訳するならまだ良いですが、
使わない日本語の原稿をわざわざ書いて
翻訳するのは二度手間だし、
コストも多くかかります。
- 日本語で記事を執筆する
- チェックや校正を入れる
- 翻訳者が作業する
- 翻訳品質をチェッカーが確認して校正する
という流れになり、4人も関与することになってしまいます。
チェックの工程を省けば2人にもできますが、
いずれにせよ費用は大きくなります。
外国人で日本語ができる人は
その分給料も高いので、
日本語がわからないライターが
最初から現地語で書く場合よりも
何倍も費用がかかります。
ネイティブによる執筆で気をつけたいこと
かならずしもネイティブが書くのが
よいというわけではありません。
商品やお客様に関する知識は
ネイティブのライターよりも
商品を取り扱っている
あなたのほうがあるでしょう。
ネイティブのライターでも
十分な情報を渡されず、
調べ物をせずに書いてしまったら
中身の薄い記事ができてしまいます。
そのため、ネイティブのライターに
記事執筆を外注したとしても
任せきりにするのではなく
一緒になって記事をつくることになります。
特に集客ではなく
何かを購入してもらうことが目的のページでは、
安価に済ませようとせずに、
しっかりと時間をかけてよい記事にすることを
考えたほうがよいです。
また、SEOの文脈に沿って
書けるかどうかも重要なのですが、
ほとんどのライターはまったく意識していないので、
発注側である程度マニュアルやレギュレーションを
用意して教えてあげなくてはいけません。
このURLで記事作成のルール、
レギュレーションの決め方を
紹介しています。
翻訳したほうがよいケースとは?
すでに実績を出している日本語のコンテンツがあり、
それを活用したほうがスムーズに事業が立ち上がる
ことがあります。
スピード感を意識してすぐに始めたい場合にも
翻訳は有効です。
まずは主要なページを一気に翻訳してしまって、
成約率(CVR)などのデータを見ながら
改善を繰り返していきます。
継続的に関与してくれるネイティブが必要です。
多言語翻訳のコストを一気に下げる方法
3つ以上の言語に切り替えるときに
翻訳のコストを大きく下げる方法があります。
それはまず英語に翻訳して、
英語の訳文を他の言語に翻訳する
という方法です。
これによってコストが大きく減ります。
ただし、一度英語を挟むことになるので、
日本語のニュアンスが維持されづらくなるという
デメリットがあります。
また、翻訳メモリを活用するのも
コストを下げることに繋がります。
翻訳メモリについては
以下の記事を参照してください。
大規模翻訳プロジェクトの翻訳品質向上につながる事前準備方法まとめ
もっとも重要なこと
失敗しないために重要なことは、
作って終わりにしないことです。
外国語サイトの立ち上げまでは
ネイティブに参加してもらっていたのに
立ち上げたあとは一切ネイティブが
関与しなくなったら間違いなく失敗します。
たとえば、中国や台湾に向けて売ろうとしているのに
チームに1人も中国語がわかる人がいないという
状態だと、ほぼ成功しないでしょう。
正社員としてチームに入ってもらうのが
難しかったとしても、フリーランスへの外注、
アルバイトなど方法は何でもよいので、
ネイティブを入れましょう。
サイトの完成はゴールではなく、
スタート地点です。
はじまってからどう改善をしていくかを
あらかじめ計画しておいたほうがよいです。
この記事を書いた人
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1985年生まれ。2007年早稲田大学理工学部経営システム工学科卒業。
2008年サイトエンジン株式会社を設立しました。
学生時代にSEOを販売する代理店でテレアポと営業のアルバイトを始めたところからデジタルマーケティングの仕事に携わり続けています。
オウンドメディアの構築時の戦略立案や運用などを担当しています。
サイトエンジンではコンテンツマーケティングを中心に新規のリードを獲得し続け、累計800社以上とお取引させていただいています。
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