翻訳やネイティブによる執筆など多言語化の方法6つの違いと特徴

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最近では、ウェブサイトを複数の言語に対応させる会社が増えてきています。
英語、中国語簡体字、中国語繁体字、韓国語、タイ語などにしておくことで、たくさんの外国人に見てもらいやすいサイトになります。

ウェブサイトを多言語化する方法は何パターンかあります。
日本語から翻訳する方法も含めて、いくつかのやり方のメリットとデメリットを紹介していきます。

日本語から複数の言語に翻訳して多言語対応する以外の選択肢を考えたことがなかった方は、ぜひこの記事を読んで、どの方法がもっとも自社に適しているのかを考えてみてください。

1.日本語から各国の言語に翻訳

すでに日本語の原稿が用意されていて、それと同じ内容を伝えたい場合にはこの方法が向いています。

メリットとしては正確に元からある意図を伝えられるという点です。
また、内容を細かく自分たちで決めることができます。

一方で、ネイティブが原稿を考えないことになるため、伝わりやすい内容にならない可能性が高いという問題があります。

また、費用も英語から翻訳するのとくらべると高くなります。

日本人の視点で外国人向けの原稿を書いて翻訳する流れだと、違和感のある伝え方やわかりづらい表現などになってしまうことがあります。

ただ、商品への理解の度合いが社外の外国人のライターだと不足してしまうことがあるため、
日本人が書いた原稿を翻訳するほうが必ず品質が低いというわけではありません。

2.日本語から英語に翻訳して、英語からそれぞれの言語に翻訳

4言語以上に対応するときには、一度英語にして、英語から中国語、韓国語、タイ語などに展開する方法があります。

このメリットは日本語から翻訳するときよりも費用を抑えられることです。

一方で、英語を介して翻訳することになるため、ニュアンスが日本語からずれてしまう可能性があります。

3.英語で記事を執筆して、英語からそれぞれの言語に翻訳

まず、日本語の原稿はまったく用意せず、英語ネイティブが執筆します。
その英語原稿を各国語に翻訳します。

外国人の視点で記事を書けるのがメリットです。

ただ、あくまでの英語のネイティブスピーカーの視点で書くことになるので、英語圏以外の国の人にとって自然でわかりやすい表現になっているとは限りません。
また、英語を使う人すべてにとって伝わりやすい内容になるわけではありません。同じ英語を使う国でも、場所によって性質は大きく違います。

基本的に日本語へ翻訳しないので、英語を読むのが苦手な人しかチームにいない場合、内容を確認できないです。

4.各国の言語で記事を執筆

各国の言語のネイティブのライターが記事を執筆します。翻訳はしません。
関係者が多くなるため、コストが高くなります。

きちんと運用できた場合にはもっともコンテンツの質が高くなります。
各言語のライターがサイトのコンセプトや読者層、原稿の用途をしっかりと把握しておくようにします。また、必ずライターとは別のネイティブのチェッカーが読み直しておかしな点がないかを確認します。

ネイティブが書くことでマイナスに作用してしまうこともありえますので注意してください。
ライターとしっかりと意思疎通ができず、ライターとは別のチェッカーが入れられなかったりすると、逆に品質が下がってしまってしまうことがあります。チーム内にその言語のネイティブスタッフがいないと、品質が悪い原稿になっていることに気がつくことができないためです。

そのサイトへの集客のために継続的に広告費を使う予定の場合には、ネイティブのライターを起用する方法がおすすめです。広告の費用対効果が大きく変わってくるためです。

ネイティブの人にとって自然で伝わりやすい内容を書くにはネイティブが関与したほうがよいです。

5.機械翻訳

最後に機械翻訳を紹介します。
翻訳精度と、原文の内容次第では十分に意図を伝えられる可能性もあります。

対象言語によりますが、原文が翻訳しやすい文章になっていれば、意味を伝えるだけであれば十分な品質になることもあります。ただ、小説、ゲーム・マンガ、広告などの翻訳は機械ではできないです。

今後飛躍的に機械翻訳の精度が高まるペースは伸びていくと考えられますが、小説の言い回しをどう翻訳すればもっともよいのかを考えるのは、まだ機械でできるようになるのは時間がかかりそうです。

英語とヨーロッパ言語の間の翻訳はすごく進んでいて、同じ言い回しが繰り返されるマニュアルなどはかなり高い精度で翻訳できます。
逆に、日本語とタイ語など、機械翻訳ではおおまかな意味をとることすらできない精度の言語ペアもあります。

基本的に人力で翻訳するよりも圧倒的に安いです。
ただし、その分人力よりは品質が下がります。

意味が通じればよいレベルであれば利用できます。
ただ、せっかくお金をかけてサイトに集客するのに、文章に間違いがたくさんあるせいで買ってもらえないということになるともったいないです。

変な日本語で書かれたサイトだと、怪しいと感じて購入する意欲がそがれますよね。
機械翻訳だとそれと同じことが起こってしまう可能性があります。

6.機械翻訳した原稿を人力でチェックして校正

機械翻訳だけだと間違いが残ってしまうことが多いため、機械翻訳した原稿をチェッカーが確認して校正するプロセスを入れることがあります。

コストは大きく上がりますが、
機械翻訳だけのパターンとくらべると品質が高くなります。

翻訳業界ではこの機械翻訳された原稿を確認、修正する工程をポストエディットと呼びます。

まとめ

6パターンの多言語化の方法を紹介しました。
サイトの目的や集客方法にあわせて適切なやり方を選択してください。

コストと効果のバランスを考えて、どうするのが最適化を考えます。
1つのサイトで紹介した6つのパターンのうち複数を組み合わせる方法もあります。
たとえば、特に重要なページだけ人力で翻訳したり、ネイティブに執筆を依頼したりして、あまり重要でない部分は機械翻訳もしくは機械翻訳+ポストエディットをする方法は多くの企業が採用しています。

また、当たり前ですがあなたのほうが、外部のライターや翻訳者よりも自社商品の強みや特徴、サイトに訪れるお客様の理解はできています。
そのため、何も知識がない外国人のライターよりも書けるコンテンツの幅は広いです。

何も知識がないライターや翻訳者に対してあまり情報を与えずに依頼すると、内容が薄くなってしまうことがあるため、外国人のライターに商品の理解をしてもらうために情報提供をして、協力して書くのが望ましいです。

この記事を書いた人

毛塚智彦
毛塚智彦代表取締役 社長
1985年生まれ。2007年早稲田大学理工学部経営システム工学科卒業。

2008年サイトエンジン株式会社を設立しました。
学生時代にSEOを販売する代理店でテレアポと営業のアルバイトを始めたところからデジタルマーケティングの仕事に携わり続けています。

オウンドメディアの構築時の戦略立案や運用などを担当しています。
サイトエンジンではコンテンツマーケティングを中心に新規のリードを獲得し続け、累計800社以上とお取引させていただいています。

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