外国語がわからない会社によるDTPやWeb構築でのトラブル事例

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DTP

多言語サイトの構築や、パンフレットやチラシなどのDTPで、翻訳会社と制作会社が違うために起こりうるトラブルをまとめています。

言語がわからない制作会社に任せると、思わぬ問題につながるので、
ネイティブによるチェックを入れるようにしてください。

間違ったフォントが使われているのに、誰も気がつかない

制作会社に言語がわかるネイティブがいないと、間違ったフォントを使っているのに、
誰も気がつかないでそのまま制作してしまうことがあります。

間違ったフォント

そのまま大量印刷にかけてしまったりすると大変です。

その言語に対応していないフォントを選択していて文字が化けてしまうのであれば、
見た目が明らかに不自然なので気がつきやすいです。

ただ、声調記号がある言語で、声調記号ば微妙に横にズレている、
声調記号同士が重なってしまっているというような場合には、
その言語の文字を理解している人でないと気が付きません。

予定していたレイアウトに訳文が入りきらない、もしくはスペースが余る

日本語から他の言語に翻訳すると、多くの場合で原文よりも訳文のほうが原稿が長くなります。
2倍以上になることも珍しくありません。

Webサイトやチラシ、パンフレット、カタログなどの資料などに落としこむときには、
幅や行数などに制限があるため、訳文が入り切らなくなってしまいます。

そのため、以下のような対応が必要です。

  • フォントサイズを小さくする
  • 意味は変わってしまうが文章を一部分削る
  • バナーなど広告で使うテキストは意訳する
  • レイアウトを変更する
  • 紙媒体の場合ページ数増やす

フォントサイズを小さくして無理やり詰め込むと、読まれづらいものになってしまうかもしれません。
そのため、適切な情報量に抑えなくてはいけません。

逆に、外国語から日本語に翻訳する場合、多くの場合で文字数が減るので、スペースが余ります。

改行位置が不自然になる

改行位置によって意味が変わったり、不自然な印象を与えることになってしまう言語があります。

改行間違い

翻訳会社が翻訳した時点では正しくても、
その言語をまったく理解していない制作会社が
Webサイトのコーディングや紙媒体のDTP業務を行うと、
不自然さにまったく気が付かないまま制作されてしまうことがあります。

行間が狭くて読めない、読みづらくなってしまう

ある言語では適切な行間だったとしても、
他の言語では読みづらくなってしまうかもしれません。

行間

読みやすい状態になっているかどうかをネイティブに確認してもらってください。

似た言語が混ざる

これは冗談みたいな話なのですが、チェックだけの業務をお引き受けしたときに何度も例を見ています。
多言語でサイトなどを作る場合に、似た言語が混ざってしまいます。

中国語の簡体字と繁体字の両方でサイトを作っているときに、
簡体字のページなのになぜか一部だけ繁体字が使われてしまってるといったトラブルです。

エクセルなどで訳文のやり取りをしていて使う文章を間違えたか、
2つ異なる文章なのにまったく同じ文章が入っていると勘違いして
両方とも同じ部分からコピペしてしまったなど、
原因はいろいろと考えられますが、ネイティブが最終的なアウトプットを
見ないと取り違えが発生します。

やり取りが煩雑になる

Web制作会社やDTP会社からあがったきた納品物に対して、ネイティブがチェックを入れて、
フォントの選定、サイズや改行位置などを変更してもらえるように
指示出しをしていると、やりとりが煩雑になります。

また、文字や単語をまったく理解できない人が
改行位置や文字の場所などを変更しようとすると、
思わぬミスが発生してしまうことがあります。

まとめ

言語がわかる会社にすべてを依頼するか、
翻訳会社に依頼して翻訳をしてもらい、
制作の部分もネイティブに依頼すれば失敗を減らせます。

この記事を書いた人

毛塚智彦
毛塚智彦代表取締役 社長
1985年生まれ。2007年早稲田大学理工学部経営システム工学科卒業。

2008年サイトエンジン株式会社を設立しました。
学生時代にSEOを販売する代理店でテレアポと営業のアルバイトを始めたところからデジタルマーケティングの仕事に携わり続けています。

オウンドメディアの構築時の戦略立案や運用などを担当しています。
サイトエンジンではコンテンツマーケティングを中心に新規のリードを獲得し続け、累計800社以上とお取引させていただいています。

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