こんにちは。サイトエンジンの毛塚です。
SEOのためにライバルサイトのコンテンツを分析する方法をまとめています。
この記事では、すでに狙うキーワードが決まっている状態を想定しています。
まだどのキーワードで上位にするか決まっていない方は、キーワードの探し方の記事を参照してください。
なお、この記事では分析のための有料のツールも含まれてしまっていますが、
無料のツールでできることもあります。
目次
集客したいキーワードで検索して上位サイトを読む
まずは集客したいキーワードで検索して、上位20サイトくらいを読みます。
誰に向けて、どんな内容のコンテンツを作っているかを意識しながらチェックします。
そのときに、ライバルサイトの良い点や悪い点、自社のサイトに不足していることなど、気がついたことをメモします。
また、ライバルサイトに含まれている要素をリスト化します。
たとえば以下のような例があります。
・サービス・商品の特徴や強み
・使いかた
・用語の解説
・スタッフ紹介
・お客様の声、体験談
・よくある質問
この区分のしかたはキーワードによってまったく違いますので、上位サイトを読んでから考えてください。
いきなりツールを使って分析して、ツールが出した数字や提案だけを根拠に改善施策を考えるのは避けたほうがよいと考えています。
なぜなら、現状のライバルサイトの平均の状態が肌感覚がわかっていないままだと、オリジナリティのあるコンテンツを作ることが難しいためです。
また、ツールでどんなに関連キーワード、月間検索回数、ライバルサイトのキーワード含有率などを調べても、デザインや伝え方の部分は汲み取れません。
ライバルサイトを推測するには、ahrefs(エイチレフス)の「競合ドメイン」の機能も便利です。
自社のサイトと同じキーワードで上位に表示されていることが多いドメインをリストにしてくれます。
特によいと思ったサイトを詳しく調べる
特によいと思ったサイトがどんなキーワードで集客しているかを調べます。
ahrefsで流入キーワードをチェックする
ahrefsというサービスを使うと、ライバルサイトの流入キーワードを調べることができます。
URLを入力します。
左側にある「オーガニックキーワード」をクリックします。
ライバルサイトが上位になっているキーワードがわかります。
月間検索ボリューム、想定トラフィック、順位、URLあたりを参考にしています。
なお、順位などはこのツールが計測した時点のものなので、すでに変更されてしまっている可能性があります。
リンク元を調べる
ライバルサイトがどんなサイトからリンクを受けているかを調べます。
この画面で「被リンク」をクリックするとそのサイトにどんなリンクがはられているのかの一覧が表示されます。
最上部にある「ドメイン毎に1リンクを表示」をクリックすると、同じドメインのリンクが大量に表示されることがなくなるので調べやすくなります。
このとき意識することは、似たようなリンクを探して、その傾向から施策の内容を推測することです。
以下はリンクのパターンと、そのときに考えることの例です。
・ユーザーが似たような方法でリンクを掲載している。サイトが配布しているバナーを使っている
ユーザーが自分のサイトでそのサイトを紹介するインセンティブはなにか。(権威の証明、予約など機能の外部サイト化など)
・ブログで大量に紹介されている
アフィリエイトのリンクかどうか
どのブログ、メディアがきっかけになって拡散されたのか
・協会や団体のサイトからリンクがはられている
専門家の集まる業界団体に加入することでリンクがもらえないか
・さまざまなメディアに寄稿していて、そこからリンクをもらっている
同じメディアおよび類似のメディアに記事を無料で掲載させてもらうことはできるか
・統計データをまとめたレポートやプレゼンテーションなどが拡散されてリンクを集めている
・配信したプレスリリース経由で記事を書いてもらってリンクをもらっている
広報でできることはないか。
一斉配信で多くのドメインにまったく同じ内容でリンクを貼られるサービスはあまり効果がないので注意。
一例を出しましたが、おおまかな傾向を把握して真似できそうなことはないかを探すのが目的です。
リンクをもらっている数と質の両方がそのページやドメインの力に影響しています。
同じくらいの数と質でリンクを集めるためにできることは何かを考えて、少しずつ増やしていけるようにします。
仕組みで自動的にリンクが増える方法が理想的です。
自作自演のリンクを量産していくという意味ではなく、サイトを見た人が思わずリンクをはってしまう流れをデザインするということです。
ほかの人に引用してもらいやすい、ネタにしてもらいやすいコンテンツを意図して作るとよいです。
ライバルサイトのページ一覧を作る
ライバルサイトがどんなキーワードで集客しているのかと、どのページで集客できているのかをセットで閲覧できるのが、ahrefsの「上位ページ」機能です。左側の「上位ページ」をクリックすると以下のようにキーワードとURLがセットで表示されます。
このようにライバルサイトの上位ページを実際に読んでみて、自社でより良いコンテンツを作れるか、オリジナリティを出せそうかを考えます。
ライバルの真似をするだけのページになってしまうようなら、書く価値がないのでそのキーワードを避けることも検討します。
ライバルサイトのコンテンツがどれくらいの範囲を網羅しているか確認する
SEOをある程度本格的にしている会社であれば、サジェストキーワードやライバルサイトのキーワードを調べて黙々とコンテンツを作り続けるということをしているでしょう。
以下のツールを使うと、ライバルサイトのページタイトル、ディスクリプション、URLなどをCSVやエクセルのファイルで一覧にできます。
https://www.screamingfrog.co.uk/seo-spider/
そこでページタイトルに特定のキーワードだけが含まれているページでソートすると、そのキーワードの周辺でどれくらい網羅的にコンテンツを作り込んでいるのかがわかります。
この記事を書いた人
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1985年生まれ。2007年早稲田大学理工学部経営システム工学科卒業。
2008年サイトエンジン株式会社を設立しました。
学生時代にSEOを販売する代理店でテレアポと営業のアルバイトを始めたところからデジタルマーケティングの仕事に携わり続けています。
オウンドメディアの構築時の戦略立案や運用などを担当しています。
サイトエンジンではコンテンツマーケティングを中心に新規のリードを獲得し続け、累計800社以上とお取引させていただいています。
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