こんにちは。サイトエンジンの毛塚です。
本日は英語圏のお客様をGoogleなどの検索エンジンから集客するときに、どのようなホームページを制作すればよいかを知るための便利なツールをご紹介します。
ホームページに掲載する原稿にどんな内容を含めればよいのかを考えるときに参考になります。
具体的には、あなたのお客様がどのようなキーワードを入れて情報を探しているのかを洗い出すためのツールです。
ツールの紹介に移る前に、まず検索エンジンマーケティングについて説明します。
目次
検索エンジンマーケティング(SEM:Search Engine Marketing)とは
検索エンジンマーケティングとは、Googleなどの検索エンジンに見込み客となりそうな人たちがどのようなキーワードで検索しているかを考えて、そのキーワードの検索結果に広告を出したり、ホームページを上位に表示させたりすることで集客する方法です。
具体的にはリスティング広告とSEO対策があります。
リスティング広告とは?
リスティング広告とは、検索結果の上と右に表示されている広告のことです。厳密にいうと他のサイトやブログに表示されているバナー広告などもリスティング広告の一部であることがあるのですが、ここでは説明を簡単にするために検索エンジンの結果に表示されている広告に絞って説明します。
この広告は広告を出したい検索結果のキーワードに入札する形式になっていて、入札したキーワードだけに広告が表示される仕組みです。つまり、あなたのビジネスに興味を持ってくれそうな人が検索しているキーワードだけに広告を出すことができます。また、広告がクリックされたとき、つまりサイトを閲覧されたときにのみ広告費を支払う形式ですので、無駄なお金が発生しづらくなっています。
他社がどれくらいの金額で入札しているかによって1クリックあたりの金額が変わります。競争相手が多いキーワードでは1クリックが1万円を超えているようなこともあります。とはいえ大部分のキーワードは数十円~数百円の範囲に収まっています。
SEO対策とは?
SEO対策とは、リスティング広告ではない検索結果の部分です。Googleはキーワードを検索した人の意図や目的を推測して、その人の要望を満たすようなホームページを上位に表示させる傾向にあります。
そのため、キーワードを検索する人が何を探しているのかを推測して、それの回答となるような情報をページに掲載することが重要です。
具体的に何をすればいいのか?
SEO対策とリスティング広告はGoogleなどの検索エンジンからお客様を集めるために行うのですが、まずあなたの会社が想定しているお客様たちがどういった情報を探しているかを考えるところからスタートします。
たとえば弊社サイトエンジンは東京で通訳翻訳や外国語でのマーケティングをしているので、「translation agency tokyo」のようなキーワードで検索する人たちが見込み客になりえます。
他にも「Japanese translation company」「Japanese translation agency price」など様々なキーワードが対象となります。
このように、1つのキーワードだけを対象にするのではなく、どういったキーワードを対象にするかをできるだけ多く探して、それぞれのキーワードの回答となるような情報をホームページに掲載していきます。そうすると見込み客が検索する可能性のあるキーワードの検索結果に網羅的にホームページが表示されるようになります。これによってあなたのビジネスに興味を持っている人を集客できるようになるのです。
また、リスティング広告では、できるだけ他社が入札していない競争の度合いが低いキーワードを選ぶことが重要になってきます。幅広いキーワードを検討対象にすることで、他社が入札していない効果的なキーワードを見つけられれば、その部分の費用対効果が高くなります。
英語のキーワードを探すためのツール一覧
だいぶ前置きが長くなりました。
上記のような理由で、ホームページを制作するときにはあなたのお客様になるであろう人たちがどういった情報を探しているのかをじっくりと考えて、キーワードをたくさん探してみることをオススメしています。
そこで本記事では、英語のキーワードを探すためのツール一覧を紹介いたします。
1.Übersuggest
UbersuggestはGoogleのサジェストを一覧にして表示してくれるツールです。サジェストとは何かというと、検索しようと言葉を入力している途中で表示される候補となるキーワードのリストのことです。
Ubersuggestはキーワードに関連したサジェストをすべてまとめて出してくれます。キーワードを入力すると、そのキーワードのあとにスペースを入れて a から z まで1文字ずつ入力したときのサジェストがすべて表示されます。
Ubersuggest の使いかた
query と表示されているボックスにキーワードを入れます。以下の例では translation と入力しました。
次に、下の suggest というボタンを押します。
そうすると、以下のように関連したキーワードの一覧が表示されます。
各キーワードの横にあるプラス + のマークをクリックすると、右下にキーワードリストが作成されます。
Getというボタンを押すとコピーするためのキーワード一覧が表示されます。
キーワードを1つずつ選んでいくは結構面倒なので、まず検索窓の下にある Select all keywords というボタンを押してから Get ボタンを押し、すべてのキーワードをエクセルやテキストエディタなどにコピーしてから整理することをおすすめします。
2.Google Adwords キーワードプランナー
Googleが公式に出しているキーワードを探すためのツールです。Ubersuggest と違って、入力したキーワードが含まれていない関連キーワードも探せるのが便利です。
利用にはGoogleのアカウントが必要なので、まず登録してください。登録は無料でできます。
Google Adwords キーワードプランナーの使いかた
まず以下にアクセスして、Googleアカウントを使ってログインしてください。
Google AdWords: Keyword Planner
「フレーズ、ウェブサイト、カテゴリを使用して新しいキーワードを検索」を押します。
以下のような画面が表示されますので、「宣伝する商品やサービス」の欄に調べたいキーワードを、「ランディング ページ」にホームページのアドレスを入れてください。
画像の例では、キーワードに translation 、 ランディングページに www.siteengine.co.jp/en というサイトエンジンの英語ホームページのアドレスを入れています。
また、「ターゲット設定」の欄で対象とする国や言語を指定できます。ここではアメリカ、英語をそれぞれ指定しています。
入力が完了したら、「候補を取得」 ボタンを押します。
すると、以下のようなページが表示されますので、「キーワード候補」のタブをクリックします。
ページの下部に関連キーワードの一覧が表示されます。
月間検索回数というのはそのキーワードが毎月何回検索されているか、推奨入札単価はリスティング広告で入札するときに目安となる1クリックあたりの金額です。
3.Google Correlate
Googleによる相関度が高いキーワードを探すためのツールです。
使いかたは単純で、検索窓の部分にキーワードを入れるのみです。
相関度の高いキーワードから順番に表示されます。どういった仕組みで計算しているかは公開されていませんが、Googleが世界中のホームページを確認して、入力したキーワードと一緒によく使われているキーワードにはどのようなものかという情報から計算していると思われます。
4.WordStream's Free Keyword Tool
検索窓にキーワードを入力するだけで使えます。他のツールと違うキーワードが見つかります。
WordStream's Free Keyword Tool
5.Seo Book Keyword Suggestion Tool
無料の会員登録が必要ですが、キーワードを入力するだけで、Yahoo!やBingのデータも含めた参考キーワードを表示してくれます。
Seo Book Keyword Suggestion Tool
6.KeywordTool.io
Ubersuggestと同じような機能を持ったツールです。キーワードを入力して、検索エンジンのドメイン(国別にGoogleのドメインが違います)と言語を指定するとサジェストのキーワードの一覧を取得できます。
キーワードの洗い出しをしたあとにすること
キーワードを探すためのツールをご紹介しました。大量のキーワードが見つかったと思いますが、これを整理して活用していくことが重要です。
グルーピング
まず、似た意味や検索意図を持つキーワードをグルーピングしていきます。
同じ情報を探している人でも、さまざまなキーワードのバリエーションがあります。
たとえば「翻訳」に関連したキーワードを検索している人のグループとしては以下のようなものが想定されます。
・翻訳したい言語が決まっていて、その言語が得意な会社を探している
・価格、料金、金額などいくらで翻訳してもらえるのかを知りたい
・当日中に急ぎで翻訳してもらいたい、対応スピードが早くて納期も短い会社を見つけたい
・対面で打ち合わせがしたいと考えていて、近くの地域の翻訳会社を調べたい
・訳文のクオリティが気になっており、品質管理の体制や過去の実績などを知りたい
どのような原稿を書くか計画の作成
キーワードをまとめたグループがいくつかできたら、それぞれのグループのためにどういった情報が掲載されているページを作るかを考えます。
SEO対策のためには、グループごとに個別のページを作成するのが望ましいです。もしそのグループに入っているキーワードの数が多い場合には、すべての情報を1つのページに入れるのではなく、必要に応じて適切な情報量になるように区切って複数のページを用意してください。
原稿の執筆
最後に原稿を書いていきます。作成するページにはそのグループに含まれているキーワードができるだけ網羅的に含まれていることが望ましいです。
それぞれのキーワードを検索している人はどのような情報を探しているかを想像して、探されているであろう情報を回答として原稿の中に書いていきます。
話題ごとに見出しを設けて区切って書くと良いです。読みやすさも上がりますし、検索エンジンに情報がどう整理されているのかを伝えることもできます。
見出しにはh1,h2,h3といったタグを使います。論理的な構造を意識して使ってください。たとえば、h1 を最初に使って、その見出しの話題の中に含まれるであろう話題をh2以下に書きます。
たとえば以下のような構成になります。
h1 大見出し1
h2 中見出し1
h3 小見出し1
h3 小見出し2
h2 中見出し2
h3 小見出し3
原稿をページ化
作成した原稿をページにします。そのときに、関連したページ同士でリンクをはりあうようにしてください。
関連性の高い情報を整理してリンクさせあうことで、目的の情報が探しやすくなり、より多くの人の疑問に答えることができるホームページになるでしょう。
まとめ
日本語ではなく、英語のキーワードを探せるツールをまとめて紹介しました。
この記事で紹介したツールを活用して、多くの人が検索するであろうキーワードに対して、検索した人たちの目的や欲している情報への回答となるような情報を提供することが大切です。
これにより様々なキーワードであなたのホームページが上位に表示されて、想像もしていなかったような単語の組み合わせのキーワードを検索した人があなたのホームページに訪問してくれるようになります。
かなり地道で根気のいる作業なのですが、ホームページの企画や設計をするときに最初にやっておくと集客できる数が全然違ってきます。これから英語でホームページを制作する皆さんはぜひ試してみてください。
以下のページもあわせて参考にしてください。
失敗しないための英語ホームページ制作の注意点まとめ
グローバルSEOで失敗しないための多言語サイト構築の注意点まとめ
グローバルSEM導入の流れ サイトのローカライズからテスト販売まで
この記事を書いた人
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1985年生まれ。2007年早稲田大学理工学部経営システム工学科卒業。
2008年サイトエンジン株式会社を設立しました。
学生時代にSEOを販売する代理店でテレアポと営業のアルバイトを始めたところからデジタルマーケティングの仕事に携わり続けています。
オウンドメディアの構築時の戦略立案や運用などを担当しています。
サイトエンジンではコンテンツマーケティングを中心に新規のリードを獲得し続け、累計800社以上とお取引させていただいています。
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