ホームページを作ってみたけれども、なかなか問い合わせや購入が増えないというお悩みをお持ちではありませんか?
日常的に改善を繰り返しているけれども、なかなか思うようにホームページ経由のビジネスを拡大できないという方のために、見直されることが少ないけれども、CVR(Conversion Rate : コンバージョン率、成約率)を上げるために、一度はしっかりと考えて作りこんでおいたほうがよいページをまとめてみました。
CVRとは、100人がアクセスしてきたときに、何件購入や問い合わせなどのサイトで設定したゴールに到達するかをパーセンテージで表す指標です。
CVR = コンバージョン数 / アクセス数
もしコンバージョン数が10、アクセス数1,000であれば、CVR(コンバージョン率)は 10/1000 = 0.01 で、1%です。
応用で以下のようにも計算できます。
CVR = アクセスあたり単価 / 成約あたり単価
もしアクセスあたりの単価が 100円で、成約あたりの単価が10,000円なら、CVRは 100/10000 = 0.01(1%)です。
アクセスあたりの単価 = 金額 / アクセス数
コンバージョンあたり単価(CPA) = 金額 / コンバージョン数
から算出できます。
CVRを改善すれば、成約1件獲得あたりの広告費(CPA : Cost per Acquisition)が下がり、より多くの種類の広告を試すことができるようになります。
以下のようなページをサイト開始から一度も修正したことがないという方はぜひ試してみてください。
目次
コンバージョン率の計測方法
まずコンバージョン率をどのように計測するかを紹介します。
1.Googleアナリティクスというツールを入れてください。導入方法は公式サイトや多くのサイトで紹介されています。
2.「目標」を設定してください。目標にはあなたが計測したいコンバージョンを設定します。
3.Googleアナリティクスの管理画面の左側で、「目標」、「サマリー」と進んでいくとコンバージョン率を確認できます。
会社概要ページ
会社概要、会社紹介のページは誰もがつくるであろう基本となるページです。最初につくったときと同じ状態のままになっていませんか?
アクセス解析を見るとわかりますが、実は会社概要は多くのサイトで非常によくチェックされているページですので、定期的に更新するようにしましょう。
なぜユーザーが会社概要のページを見るのかというと、その会社がまともか、何か購入して大丈夫かの信頼性を確認しています。
信頼感や説得力を上げるためにできることはないかを考えてみてください。
たとえば、社長の顔写真とプロフィールと挨拶文を掲載する、オフィスの様子の写真を掲載する、取引先の一覧を掲載するなどが信頼性を増すのに効果があります。
サンクスページ
サンクスページとは、購入、会員登録、お問い合わせなど、サイトの目的となっているアクションをしてもらったあとの完了ページのことです。サンキューページとも呼ばれます。
サンクスページに、ブックマークに登録してもらうボタンや、フェイスブックやツイッターで紹介してもらうためのボタンなどを設置する、サイトの使いやすさに関する意見・感想や、商品やサービスへの質問や要望、レビューなどを書けるようにすることで、ユーザーとのコミュニケーションをとれるかもしれません。
また、購入完了の画面で追加購入を促す方法も有効です。一度個人情報をなどを入力しているあとなので、簡単に追加購入ができる状態になっています。その状態でユーザーが購入した商品と関連したものや、よく一緒に買われているものをレコメンドします。これによってアップセルを狙うことができます。
すでに購入は完了しているので、遠慮なく強気にアピールしてよいも大丈夫です。
404ページ
URLを削除してしまってすでに存在していないか、もしくはユーザーがURLを打ち間違えてアクセスしてきたときに見せるページが404ページです。
まずページがないことを謝罪します。どんな意図を持ってURLを入力していたのかはわかりませんので、打ち間違えていないか確認するよう促しましょう。もしまだ存在しているページなら、一時的にアクセスできない状態になっているだけの可能性もあり、時間が経過すれば閲覧できるようになるかもしれないということも説明します。
さらに他のページを見てもらえるように、サイト全体の主要なページに案内するリンクを設置しておくことをおすすめします。また、サイト内検索のための検索窓や、サイトマップなどを設置するのも有効です。
連絡先なども記載しておくと親切です。
スタッフ紹介ページ
顔が見えているだけで成約率が変わってきます。トップページの目立つ位置に顔写真を並べつつ、スタッフ紹介ページへのリンクを貼りましょう。スタッフごとのページをつくるのが難しいということであれば、写真の横に簡単なプロフィールを掲載するだけでもよいでしょう。
1人1人の実名を出して紹介するのは大変という場合でも、集合写真を載せておくだけでも効果があると思います。
1件もヒットしないサイト内検索結果ページ
せっかく興味を持ってサイト内を検索してくれているのに1件も結果を返せないというのは大きな機会損失です。
ユーザーがワードを絞り込みすぎている可能性もありますから、どう検索すれば情報を探しやすいかを説明するとよいです。
また、可能であれば代替となる他のキーワードを提案するのがよいでしょう。
そのワードを検索している人が検索している他のワード候補をデータから抽出して表示するのがよいですが、実装が難しい場合にはYahoo!やGoogleの関連ワードや類義語からをキーワードを抽出して、その中から数件以上ヒットするワードへのリンクを貼るのでもよいです。
売り切れや取り扱い終了となった商品やサービスのページ
売り切れや取扱終了となったものに関するページでは、まず該当の商品やサービスが現時点ではないということが明確にわかるようにします。
そして、関連した商品やサービスなどを推薦します。
機能として用意する必要がありますが、新しく入荷したり、取り扱い再開した場合にはお知らせすることを説明しつつメールアドレスなどを登録してもらうのも1つの手です。
よくある質問(FAQ)ページ
よくある質問とその回答のページを一番最初につくったときのまま放置していませんか?
ビジネスを進めていくうえで、お客様から質問や要望が届くことがありますよね。
何回かされた質問や相談はよくある質問のページに追記していきましょう。これによってホームページの読者の疑問を解消することができて、コンバージョン率が上がります。
疑問に思った人がすべて質問してくれればいいのですが、実際はそうではありません。ある程度ホームページの中を調べて、求めている情報が見つからなかったときに、連絡せずに見るのをやめてしまう人のほうが多いです。これによってせっかく見に来てくれた見込み客をみすみす逃す機会損失となります。
コンバージョン率はどれくらいあればいいのか
コンバージョン率は何パーセントあれば良いホームページなのかという質問をたまにされることがあります。
業界、業種などによって大きく異なるので、特に正解があるわけではありません。
一般的なネットショップでは目安として1%くらいはあったほうがよいと言われていますが、これも客単価やユーザー層次第なので、特に正解はありません。
ビジネスの最終目的はコンバージョン数であって、コンバージョン率ではありません。
たとえば、1クリックあたりものすごく安い金額で、あまり購入意欲の高くない層を大量に集客できるなら成約率は大きく下がります。1件獲得あたりの広告費が想定を下回っている限りは、コンバージョン率が低い状態だったとしても気にせず広告を続ける必要があります。
もちろん改善を続けてより高いコンバージョン率を目指すのは大切ですが、必ずしも高い状態を維持する必要はないということです。
まとめ
今回とりあげたページは、頻繁に変更するようなことはないページだと思います。
1回作りこんでおくことで効果が期待できますので、ホームページを制作したときの状態のまま一度も変更したことがないという方は見直す時間をとってみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
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1985年生まれ。2007年早稲田大学理工学部経営システム工学科卒業。
2008年サイトエンジン株式会社を設立しました。
学生時代にSEOを販売する代理店でテレアポと営業のアルバイトを始めたところからデジタルマーケティングの仕事に携わり続けています。
オウンドメディアの構築時の戦略立案や運用などを担当しています。
サイトエンジンではコンテンツマーケティングを中心に新規のリードを獲得し続け、累計800社以上とお取引させていただいています。
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