現在様々な日本企業が進出しているインドネシア。 ここではその中でユニクロとローソンの二つの事例を紹介します。
ユニクロの場合
2012年10月、株式会社ファーストリテイリングは三菱商事株式会社と合弁会社を設立し、翌年6月にインドネシアの首都・ジャカルタでユニクロ・インドネシア1号店をオープンしました。 2002年から中国や韓国などアジアを中心に出店を加速しているユニクロとって初となるインドネシア店は、全商品ラインナップが揃う東南アジア最大級のメガストアです。オープン前の記者会見で柳井正会長は、「これからはジャカルタが大きく飛躍するのではないか。環太平洋地域が世界の中心になって、その中の中心になるのがインドネシア」と語っています。
引用:http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2013/06/062016_store.html
開店まで
こちらはユニクロのインドネシア1号店オープンに向けた準備に密着取材した映像です。 http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/nms/feature/post_35551/
1号店ということもあり、ソーシャルメディアを使って知名度を上げたり、現地スタッフを日本によんで研修を積ませユニクロの文化をインドネシアに伝えようとしています。 そのスタッフたちは今後のユニクロ・インドネシアを担う店長候補。1号店オープン前から長期的視野を持って進出しようと臨んでいることがうかがえます。
結果
そうした努力の結果、オープン当日は、開店前から300人もの行列ができ、翌日まで入場制限がかかるなど大盛況に終わりました。 その成功のおかげで他の商業施設での店舗スペースを確保しやすくなり、当初の計画を前倒しして今後の出店を加速させるそうです。 開店前から話題になったユニクロ・インドネシアのFacebookページ(https://www.facebook.com/UniqloIndonesiaOfficial)は現在18万人ものファンがいます。インドネシアに限らず、東南アジアではソーシャルメディアが非常に人気で、うまく使えば良いPRになります。 例えば、ユニクロ・インドネシアのFacebookページでは、オープン三ヶ月前から本格的にキャンペーンを開始しました。プリクラのような写真機をショッピングモールに設置し、そこで撮った写真はFacebookページにアップされるので、自然とアクセスが集まるという仕組みです。 また、東南アジアでは絶対に売れないと言われていた冬用商品も、外国へ旅行をする方や冷房のキツいオフィスワーカーなどを中心に売れています。こうした発想の転換は参考になりそうです。
ローソンの場合
2011年7月、ローソンはインドネシア1号店をジャカルタ南部にオープンしました。中国に続き二つめの外国営業になるインドネシアについて、新浪剛史社長は「10年後にはアジアで一番成長が高い市場になる」と述べています。
開店まで
外資規制の影響で現地企業へのライセンス供与という形でのインドネシア進出ですが、ユニクロと同様にローソンも様々な取り組みを行ったようです。まず、1号店オープンに向けて、現地スタッフへの研修のために日本から7名の社員を送ります。そして、地元の食品会社と協力し、日本風の特徴を残しつつも現地の食文化を考慮してバランスよいメニューをつくりました。また、店の前のオープンスペースにテーブルとイスを並べましたが、これはコンビニに集まってお喋りをする若者文化を意識した戦略です。
結果
1号店オープンは成功し、年内には新たに10店舗をオープンしました。さらに新浪剛史社長は、「10年以内を目標に1万店をオープンする」と語りました。 その目標に向けてローソンは2013年7月、JKT48のメンバーをイメージキャラクターに採用しました。JKT48は、日本で歌手グループとして活躍するAKB48の姉妹グループ、いわばインドネシアバージョンです。テレビCMだけでなく、メンバーがデザインしたオリジナルグッズやコラボ商品なども販売し話題を呼びました。日本とインドネシアをつなぐ存在であるJKT48のイメージキャラクター採用は、インドネシアに進出する日本企業にとって最適な配役だったのではないでしょうか。親日的な国として知られるインドネシアでは、日本ブランドを活かしたイメージ戦略も重要です。
参照元:http://www.dir.co.jp/consulting/asian_insight/121115.html http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1802S_Z11C11A2000000/ http://the-marketeers.com/archives/lawson-usung-konsep-entertainment-bersama-jkt48.html#.UoXCOZTfatE
最後に
いかがでしたか。弊社ではインドネシア進出をお考えの方へ、現地調査、マーケティング、翻訳、ホームページ制作など幅広いサポートを行っております。お気軽にお問い合わせ下さい。
この記事を書いた人
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1985年生まれ。2007年早稲田大学理工学部経営システム工学科卒業。
2008年サイトエンジン株式会社を設立しました。
学生時代にSEOを販売する代理店でテレアポと営業のアルバイトを始めたところからデジタルマーケティングの仕事に携わり続けています。
オウンドメディアの構築時の戦略立案や運用などを担当しています。
サイトエンジンではコンテンツマーケティングを中心に新規のリードを獲得し続け、累計800社以上とお取引させていただいています。
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