SEO業者に依頼して10位以内に表示されたものの、予測していたよりもトラフィックが集まらなかったということはありませんか?
月間検索回数をGoogleキーワードツールで調べて、アクセスの予測数値を作っている方も多いかと思います。
アクセスの見込み数値を推測するときに役に立つ、検索結果での順位ごとのクリック率(CTR, Click Through Rateともいいます)の数値をご紹介します。
1.SlingshotによるGoogle検索結果のCTR調査
Slingshot SEOの調査によると、1位18.20%、2位10.05%、3位7.22%、4位4.81%とのことで、1位と4位の間には約4倍程度クリック率に差があることになります。5位以下に関していえば、3%程度になってしまっています。
3位以内に入れるかどうかで大きく流入数が変わってくることがわかります。
A Tale of Two Studies: Establishing Google & Bing Click-Through Rates
2.Chitikaによる検索結果のCTRデータ
Chitikaの調査によると、1位のクリック率は34.35%、2位は16.96%、3位は11.42%となっています。
3.OptifyによるCTR調査データ
Optifyの調査によると、1位36.4%、2位12.5%、3位9.5%となっています。
1位と2位の差が非常に大きく、約3倍もあるという結果です。実務で日々さまざまなサイトのアクセス解析をしているときの感覚としてはこれくらい開いているように感じられます。
まとめ
各調査ごとに大きく数値が変わってますが、これは調査対象としているキーワードの範囲が異なっているためだと考えられます。
複数のサイトを比較するであろう高額商品に関連したキーワードなら、2位以下のCTRも高くなるでしょう。逆に1つのサイトを見てその言葉の意味などの必要な情報を得れば十分というワードの場合、2位以下のCTRは低くなるはずです。
また、社名やブランド名などの指名検索ワードでは、1位以外はほとんどクリックされないかもしれません。
さらに、アドワーズの出稿状況によってもクリック率が大きく変わってきます。広告が多数表示されている状態の1位と、1つも広告が表示されていない状態の1位では、クリック率に大きな差があるでしょう。
上記のようなことを考慮しつつ、自社が対象とする予定のワードは複数のサイトがくらべられることが多いワードなのか、それとも複数のサイトをチェックするユーザーは少ないワードなのかを判断して、クリック率を予測し、アクセスの予算、計画をつくってみてはいかがでしょうか。
以下の記事で検索結果でのクリック率を上げるための方法をまとめていますので、参考にしてください。
SEOの効果を上げる検索結果でのクリック率(CTR)向上テクニックまとめ
この記事を書いた人
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1985年生まれ。2007年早稲田大学理工学部経営システム工学科卒業。
2008年サイトエンジン株式会社を設立しました。
学生時代にSEOを販売する代理店でテレアポと営業のアルバイトを始めたところからデジタルマーケティングの仕事に携わり続けています。
オウンドメディアの構築時の戦略立案や運用などを担当しています。
サイトエンジンではコンテンツマーケティングを中心に新規のリードを獲得し続け、累計800社以上とお取引させていただいています。
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