SEOのステップをすごくざっくりと分けると以下のようになります。
1.対象とするキーワードを決める
2.キーワードの回答となるようなコンテンツを制作する
3.SEOの文脈を抑えた形でページに落としこむ
4.コンテンツを拡散する(おもにリンクをもらうため)
SEOといえば、2や3にフォーカスを当てられていることが多いのですが、圧倒的に重要なのは1です。
1の段階で失敗していると、2~4を上手くやっても採算があいづらくなります。
競合が少なくて、かつ検索の需要があるところを探していくわけです。
需要があるというのは検索ボリュームが目安にされることが多く、実際に月間検索回数を基準にキーワードを選ぶことが少なくないです。
ただし、実際には、たとえ検索回数が少なすぎてGoogleのキーワードプランナーで月間検索回数の数字を表示してくれないものだったり、月間100回程度しかなかったとしても、上位にすることで継続的に利益が発生するなら抑えておくべきです。
特に単価が高いビジネスでは、1件でも決まれば大きな価値になるので、仮にそのキーワード経由で毎月1件しか成約がなかったとしても取り組む価値があるでしょう。
競争が多くて、かつ検索のボリュームも多いというところを狙って上位表示できる自信があるなら試してもいいと思いますが、最初からそこを狙う人はほとんどが失敗します。同じことを考えている人がたくさんいて、しかも先を入っているわけですから、新規参入した後発が追いつくことは難しいです。
いきなりビッグキーワードを狙うのは、上記の4ステップの中で、
1ですでに失敗が決まってしまっているようなものです。
いかに穴場のキーワードを探すかがSEOの成否を最も左右する要素です。
Googleのキーワードプランナーやサジェスト調査ツールを使うと、大量にキーワードが見つかりますが、
みんなやっていることが同じなので、すでに他の人がたくさん対策をしています。
競争が少ないキーワードを探すために、Google検索以外の情報源からキーワードを探してみましょう。
目次
実は膨大な検索ボリュームがあるサイトに着目
GoogleとYahoo!以外で大量の人が日常的に検索キーワードを入力しているサイトにはどのようなものがあると思いますか。
たぶん思い浮かんだ方も多いと思いますが、
YouTubeやAmazonやApp StoreやGoogle Playなどが正解です。
検索品質は非常に低いもののFacebookやTwitterも入るでしょう。
あと、BingもYouTubeやAmazonよりは少なそうですが、けっこうありそうです。
以下のツールでGoogle検索以外のワードを調べることができます。
全部同じサイトですが、タブ切り替えで、それぞれのサイトのキーワードを調べられます。
外国製ですが、日本の環境でのキーワードも調査できます。
YouTube Keyword Tool
Amazon Keyword Tool
App Store Optimization Tool
Bing Ads Keyword Tool
どのサイトでも使われそうなワードを考えてみたら、「ゴルフ」が思い浮かんだので、それぞれのサジェストキーワードを比較してみます。
実際はもっと大量にキーワードの一覧がでるのですが、
ここでは上から順番に10だけピックアップしています。
ゴルフ5
ゴルフパートナー
ゴルフダイジェスト
ゴルフクラブ
ゴルフドゥ
ゴルフシューズ
ゴルフスイング
ゴルフ場
ゴルフ練習場
ゴルフウェア
YouTube
ゴルフスイング
ゴルフレッスン
ゴルフの真髄
ゴルフ ドライバー
ゴルフ侍
ゴルフ 初心者
ゴルフ アプローチ
ゴルフ スーパーショット
ゴルフr
ゴルフスイング スローモーション
Amazon
ゴルフ
ゴルフボール
ゴルフクラブ
ゴルフウェア
ゴルフシューズ
ゴルフ グローブ
ゴルフ マーカー
ゴルフ ティー
ゴルフ 練習
ゴルフ グリップ
App Store
ゴルフ
ゴルフスター
ゴルフ場予約検索 ゴルフスコア管理アプリ – 楽天gora(ゴーラ)
ゴルフモデラ
ゴルフスイング・カメラ- kizuki 〜きづき〜スロー再生
ゴルフスコア管理・ゴルフ動画 – ゴルフネットワーク プラス
ゴルフレッスン動画 – golftube
ゴルフな日su ゴルフナビ gps
ゴルフスコア管理、分析 – gdoスコア
ゴルフ場予約&スコア管理ならじゃらんゴルフ 簡単・便利なゴルフアプリ
Bing
ゴルフパートナー
ゴルフダイジェスト
ゴルフスイング
ゴルフ5
ゴルフドゥ
ゴルフ場予約
ゴルフクラブ
ゴルフ会員権
ゴルフ アプローチ
ゴルフ アイアン
それぞれだいぶ違う結果になりました。
この方法の良いところは、買う意欲の高い人はAmazon、ノウハウ・スキルを調べている人はYouTube、ツールを探している人はApp Storeなど、意図に応じたキーワードの違いを見ることができることです。
ユーザーの意図や興味関心を把握したあとにすること
キーワードを洗い出したら、意図に応じてグルーピングして、どのグループから取り組むか優先順位を決めていきましょう。
ユーザーにはたくさんの段階があります。
今すぐ商品を買いたいと思っているコンバージョン間際の人もいれば、
ただ調べ物をしているだけですぐコンバージョンに至る可能性の低い人もいます。
SEOでは、どんな段階の人たちを優先的に集客していくのかを決めるのが実は重要です。
どの会社もすぐにコンバージョンに至りそうなキーワードを狙うので、
競争が少ないのはコンバージョンから遠いユーザーを対象にしたワードです。
成約率(コンバージョンからの距離)、需要、競合の多さ、自社の強みなどの要素を考慮しつつ、戦う範囲を選択していくことになります。
ここで2つ注意点です。
1.実は競争があまりなくて、簡単に勝てそうな状態なのに、コンバージョンから遠いキーワードを選んでしまうとただの遠回りです。
2.コンバージョンから遠いキーワードでSEOをするのであれば、リターゲティングやメルマガ登録など、ユーザーとの関係性を維持するための仕掛けが必要です。これがないままアクセスだけ集めても、コンバージョンに寄与しないままになってしまうかもしれません。
なお、ユーザーの意図や段階を整理するために、カスタマージャーニーマップというユーザーがどう自社の商品やサービスと関わりを持っていくかをまとめる方法があります。
本格的に取り組みたい方は作ってみてください。自社のお客様にインタビューすると、思いがけないキーワードを発見できたりします。
関連:競合のサイトが集客しているキーワードを調査する方法
YouTube、Amazon、App Store、Bingなどのキーワードを調べる方法を紹介しましたが、
以下の記事で紹介している競合のキーワードを調べる方法もおすすめです。
外国語コンテンツマーケティングで使える競合の集客キーワード調査ツール
まとめ
キーワードを調べるツールはGoogleキーワードプランナーをはじめとして、世の中に大量にあるのですが、多くのツールがGoogle検索のデータを元にしているだけだったりします。
YouTubeやAmazonやApp Storeなどの意図がある程度絞り込まれているサイトでの検索キーワードを調べると、Google検索のデータとまた違った発見があります。
以下の記事もあわせて参考にしつつ、できるだけたくさんのキーワードを探して、あなたの会社で勝てそうなフィールドを見つけてください。
SEOやコンテンツマーケティングで使える8つのキーワードの探し方と選定方法
なお、今回の方法はリスティング広告のキーワード選定にも使えます。
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この記事を書いた人
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1985年生まれ。2007年早稲田大学理工学部経営システム工学科卒業。
2008年サイトエンジン株式会社を設立しました。
学生時代にSEOを販売する代理店でテレアポと営業のアルバイトを始めたところからデジタルマーケティングの仕事に携わり続けています。
オウンドメディアの構築時の戦略立案や運用などを担当しています。
サイトエンジンではコンテンツマーケティングを中心に新規のリードを獲得し続け、累計800社以上とお取引させていただいています。
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