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初めてのタイ出張!行く前に準備しておきたいモノと注意事項まとめ

東南アジアの中心に位置するタイ。特に首都バンコクは、他の東南アジア諸国へのアクセスも良く、非常に発展しています。そのうえまだまだ物価は安く、住みやすい街。親日国としても知られ、2014年のJETRO調査では4,500社以上の日系企業がタイでビジネスを行っているそうです。

一方でタイに初めて行く方の中には、トラブルに巻き込まれてしまったり、想定外の事態に遭ったりする方もいます。

この記事では、初めてタイに出張する人を主な対象として、タイに行く前に知っておきたい注意事項をまとめました。

出発前の注意事項と対策方法

出発時点で帰りの航空券を手配し、見せられる状態にしておく

タイに限った話ではありませんが、出発時の空港やタイ入国時に、帰り(タイから出国する)の航空券の提示を求められることがあります。出発の時点で必ず帰りの航空券も手配し、すぐに提示できるようにしておきましょう。印刷でもスマホの画面を見せるのでも問題ありません。

最悪のケースでは、搭乗を拒否されたり、入国拒否になる可能性もあります。

短期でもビザなし入国はNG

「短期の出張だから、観光ビザでも大丈夫」と思っている人も多いのではないでしょうか。確かに観光目的であれば、30日以内であればビザ無しでの入国が可能です。

もちろん、中にはビジネス目的でも観光ビザで入国して、何も咎められなかったという人もいると思います。実際、空港での入国審査は厳しくないですが、違法には変わりありません。万が一のことを考え、正しい対応を確認しておきましょう。

15日以内の渡航の場合

15日以内の短期の業務の場合、ビザよりも簡易な届出(WP10)によって労働許可を取得することが可能です。ただし、これは現地でどんな「仕事」をするかによって異なります。

在タイ日本大使館の情報には、対象となる仕事内容について次のような記載があります。

この「仕事」は報酬の受取りや雇用関係があることに限定されていないため、日本からの出張者や取引先が、タイにある企業を訪問して監査をしたり商談をしたりすることも該当するので、注意が必要です((注):タイ労働省雇用局によれば、短期間のセミナーやミーティングに参加するためにタイを訪問する場合であれば、本届出は不要とのことです)。そのような場合、原則として期間によらず労働許可が必要となりますが、15日以内の緊急的必要的業務を行う際は、労働省あて届出をすることにより、労働許可は不要となります。
参照:「タイでは15日以内の業務でも届出が必要です。」

自身の現地での仕事が何か、届出やビザが必要かについて、事前にしっかり確認しておきましょう。

16日以上の場合

16日を越える業務渡航は、労働許可もしくは就労ビザの取得が必要です。期間や業務内容に応じて、条件に合うものの申請をしましょう。


 

出発後の注意事項と対策方法

細かいお金を用意しておく

東南アジア圏では、大きなお札で支払おうとするとお釣りが出ないことが多々あります。

タクシー・BTS(電車)などの公共交通機関や、ローカル度が高い場所で買い物や食事をする際には、細かいお金を準備しておくようにしましょう。

あと、両替をするときには、日本でするよりも、現地の空港で両替したほうがレートが良いです。また、現地の空港よりもさらに街中にある両替所のほうがレートが良いです。短期の滞在で少しだけ両替するだけなら、空港でも良いですが、もし大金を両替するのであれば、空港では最低限だけをタイバーツに替えて、残りは街中の両替所で両替したほうがお得です。

英語が全く通じない時にどうするかを考えておく

初めてタイに行くと、「英語があまりにも通じなくて困った」という人が多くいます。 日本でも英語が全く「ライス」や「マネー」「エアポート」などの重要な単語が通じないケースもまれにあります。

余談ですが、筆者は初めてバンコクを訪れた日、空港からのタクシーで運転手とあまりにも話が通じず、夜中2時に交番に連れていかれたという体験をしました。

こんにちはの「サワディカップ」やありがとうの「コップンカー」だけでも覚えて行くと、現地の人と少し接しやすくなるでしょう。「旅の指差し会話帳」などを持っているとより便利かもしれません。

SIMフリーの携帯電話を持っている方は、現地でSIMカードを購入するのもおすすめです。言いたいことをGoogle翻訳等を使って、お店の人とコミュニケーションすることもできます。

タクシーでの相場を知っておく

タクシーは移動手段として便利ですが、ぼったくり被害が多発しています。

初乗りは35バーツ(120円くらい)。市内から空港に行く場合、場所にもよりますが200バーツくらいで行けることが多いです。逆に空港から市内にタクシーで向かう場合は、手数料(タクシードライバーが空港内に入るための料金)として50バーツ一律でかかるようになっています。

大切なのは、とにかく最初に「メーターを付けてください」と頼んで、確実にメーターを付けてもらうこと。メーターを付けるのを嫌がったり、壊れていると言って値段交渉をしてくる場合は、遠慮無く断りましょう。

特に深夜はぼったくりが発生しやすいので、注意しましょう。

食べ物や水に気を遣う

タイ料理は美味しいことで世界的にも有名ですが、食べ物は、基本的に必ず火が通ったものを食べましょう。

せっかくの出張が食中毒で台無しになるのは勿体無いですよね。日本ほど食衛生環境にこだわり抜いた国はなかなかありません。

水に関しては、最近はローカルのレストランでも安全な飲用水を利用してくれるところが増えてきました。ただ、無料で出るサービスウォーターが不安な人は、ペットボトルの水を購入しても良いと思います。ペットボトルの水は非常に安価で、安ければ20円せずに500mlのボトルが買えます。

トイレットペーパーは流さない

他のアジア諸国と同じく、基本的にタイではトイレットペーパーを流してはいけないところが多いです。

ホテルなどでは大丈夫な場合もありますが、流せない場所においては、備え付けのゴミ箱に入れるようにしましょう。

トイレットペーパー、ウェットティッシュは常備

東南アジア諸国では、トイレットペーパーが流せないだけでなく、そもそも設置されていない場所も多々あります。

トイレットペーパーの芯を抜くと、持ち運びがしやすいのでおすすめです。ウェットティッシュも持っておくと、食事前に手を拭くなどできて、何かと便利でしょう。

治安に注意する

タイは他の東南アジア諸国と比べて治安が良く、夜の街が楽しい場所としても有名ですが、残念ながらスリや詐欺などの犯罪は発生しています。日本人はターゲットになりやすいので、お酒を飲む場合には特に注意が必要です。

被害の多くは窃盗や詐欺のようです。睡眠薬強盗、見せ金詐欺など、親しげに声をかけられることをきっかけに犯罪に遭うケースも多くあるので、外務省の情報をしっかりチェックして、被害に遭わないようにしましょう。

外務省安全対策基礎データ

寺院に行くのであれば服装を正す

タイは仏教国。もし自由時間があって、有名な寺院などに行くのであれば、服装はしっかり正して行きましょう。ノースリーブや短パンなど、露出度の高い服では中に入れないことがあります。

僧侶に触らない(特に女性)

街を歩いていると、僧侶の方が多くいます。中には可愛らしい子どもの姿も。

ただ、彼らは子どもであれ大人であれ、女性に触ることは一切許されていません。たとえ子どもたちが可愛いと思ったとしても、触れることがないようにしましょう。

大使館のサイトなど情報をチェック

突然のデモやテロなど、何かしら事件が発生したときには、在タイ日本大使館が関連情報サイトなどに掲載していますのでチェックしてみましょう。
基本的に治安はとても良いので、あまり心配する必要はありませんが、たまに事件が起きることがあります。そのときには現場に近づかないようにしてください。野次馬として近くまで行って巻き込まれてしまうと、命にかかわる可能性すらあります。

安全に「微笑みの国」に滞在するために

出張の目的にもよりますが、極力トラブルは避けたいですよね。治安が比較的良いとはいえ、日本ほど治安が良いわけでもありません。2015年には爆弾テロ事件も発生しています。

海外だという意識を忘れず、特に貴重品の管理は徹底するようにしましょう。

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