タイ人観光客が急増している場所とその理由は？

タイ人の訪日旅行者が急増しています。2014年に15日以内の滞在ならビザが不要になり、さらに円安にもなっていったことが原因で増え続けています。
少し前までタイ人の旅行先は東京、北海道、大阪などの主要な地域だけに偏っていた印象がありましたが、最近では他の地域でもたくさんのタイ人を見かけるようになってきています。

さまざまなデータからタイ人がどういった場所に訪問しているのかを紹介します。

タイ人に人気のある場所は？

地域別の訪問率

タイ人に人気のある都道府県は、東京、北海道、大阪、千葉、山梨となっています。
エリアで見ると関東がダントツで、ついで近畿、北海道がきて、中部や九州にも来訪しています。

他の国籍も含めた訪日の平均とくらべると、タイ人は北海道が好きであるということがわかります。

評価の高い行ってみたい場所

1位　北海道　2月の雪まつりと夏のラベンダー
2位　東京
3位　大阪
4位　富士山
5位　京都
6位　沖縄　リゾート地として
7位　横浜　みなとみらいや三渓園など。東京のホテルの代替宿として
8位　名古屋・中部　館山、白川郷、アルペンルート、伊勢神宮など
9位　福岡　タイ国際航空、ジェットスター・アジアの直行便で人気に。
10位　九州　ドラマやロケの影響

現在直行便がある航空会社

日本航空
全日空
タイ国際航空
デルタ航空
ジェット・アジア・エアウェイズ
ジェットスター・アジア
タイ・エアアジアX
スクート

タイからの直行便の発着空港

新千歳
成田
羽田
中部
関西
福岡

タイ人が魅力に感じているものは？

1. 自然観光 桜、雪、紅葉
2. 温泉
3. 伝統文化
4. 日本食
5. 買い物

日本旅行の紹介に特化したテレビ番組の影響が大きいです

すごいジャパンやJapanX（まじでジャパン）などの日本の紹介だけをするテレビ番組の人気があり、日本旅行に行く予定のあるタイ人であればだいたいの人が見ているのではないでしょうか。

番組で紹介された観光地やお店はタイ人が一気に増えるようで、その影響力はとても大きいです。

映画やドラマのロケ地が人気？

日本を舞台にした映画やドラマがいくつも放映されています。そのロケ地になった場所へのタイ人の訪問が急増するという現象が発生しています。

アニメや漫画などでも聖地として舞台となった場所に訪問者が増えるという現象が発生していますが、タイではドラマや映画の影響で行き先を決める人がある程度いるようです。

映画やドラマによる来客数増加の経済効果は大きく、撮影の招致をする自治体も増えてきています。

千葉県

映画「ファットチャント」
水郷の町・佐原

ドラマ「ライジング・サン」　
成田山新勝寺

佐賀県

よくロケ地になっている祐徳稲荷神社への来客数が急増しています。ピーク時には1日300人以上のタイ人が訪問したこともあったそうです。

映画「Timeline(タイムライン)」
波戸岬、呼子の朝市、唐津城、祐徳稲荷神社など

ドラマ「Stay」
祐徳稲荷神社、嬉野温泉、武雄温泉など

ドラマ「キモノ秘伝」　
大川内山、慧洲園、祐徳稲荷神社など

長崎県

映画「ハシマ・プロジェクト」
軍艦島

まとめ

タイ人観光客は非常に親日で旅行中のマナーも良いです。今後も平均所得の高まりとともに、日本に来るタイ人の旅行者は増え続ける見込みです。

タイ人が魅力に感じている観光地はどのようなところなのかを把握して、集客に活かしましょう。

ドラマや旅行番組などのテレビの影響で大きく客数が変動しているようですので、自治体の方はドラマや映画や旅行番組などの誘致に取り組んでみてはいかがでしょうか。数千万円程度の予算で誘致して、それがテレビで放映されれば、経済効果として十分に元が取れるはずです。

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