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東京のホテルって高すぎない!?外国人観光客におすすめしたい、格安で東京に泊まれる方法まとめ

5,000円ではカプセルホテルしか泊まれない

外国人観光客の増加を背景に、東京のホテル価格が高騰し続けています。

筆者も数ヶ月ほど前、外国人の友人が東京に遊びに行くということでお手伝いをしたのですが、一番苦戦したのが泊まる場所の手配でした。渡航の3週間前に手配、土日を挟んだ日程だったこともあり、東京都内のホテルはほとんど満室・もしくは1万円以上。

男性専用のカプセルホテルなどでも、安くて1泊3,000円程度、ビジネスホテルの中には1泊2・3万円するものもありました。

高騰し続ける東京ホテル価格

「東京のホテルってこんなに高かったっけ?!」と驚いて調べたところ、ここ数年で特に顕著に見られている傾向のようです。

国内主要ホテルの客室の平均販売価格が上昇している。2014年の東京都内の主要ホテルの客室単価は13年比5~9%上昇した。大阪市内では上昇幅が1割を超えたホテルもある。訪日外国人客の増加などで客室稼働率が高水準で推移し、強気な価格設定が目立つ。20年の東京五輪をにらんだ客室の改装も単価の底上げにつながっている。

◆出典:日本経済新聞「ホテル客室値上がり 14年、訪日客増で強気」

需給が逼迫(ひっぱく)する中、ホテル業界は強気だ。ある会社は都心のビジネスホテルに閑散期の3倍以上となる「1泊3万円」の価格を設定したが、それでも訪日客からの予約が入るという。デフレ脱却の動きもあって客室単価は全体的に上昇しており、従来の主要顧客であるビジネスマンが割りを食う構図だ。
1月の中国人に対するビザ(査証)発給要件の緩和も手伝って、上海の日本総領事館の3月のビザ発給件数は、前年同月の約2倍で、単月として過去最高の14万6000件に上った。

◆出典:ITmediaビジネス「外国人花見客が“爆宿”――ビジネスホテルは「1泊3万円」」

「3万円でも予約が入るから」という理由で強気の価格設定を続けられると、宿泊する側としてはたまらないですよね。外国人の観光客に留まらず、地方からの旅行や出張で東京に来る人にとっても影響は大きなものでしょう。

この記事では、主に外国人観光客の方がもっと気軽に日本に来れるよう、費用を抑えて滞在できる方法をご紹介します。旅行好きな方・旅人にとっては有名な情報ですが、もし東京観光で困っている外国人のお友達などがいたら教えてあげると良いかもしれません。

0円から5,000円以内!リーズナブルに宿泊できる方法まとめと注意事項

Airbnb

ホテルではなく、民家に泊まる

現在190カ国で展開されている、Airbnb(エアービーアンドビー)。個人宅の空き部屋に滞在するため、ホテルに比べて費用を抑えやすい上に、旅行先で交友を広げるのにも適しています。

価格帯は、最も安いもので1泊数百円〜1,000円程度。(一部、都内の高級マンションなどで、ホテル同様一泊数万円するものもあります)
自分で行きたいエリアや予算と日付を設定して、簡単に検索がかけられます。
観光客の人にとっては、ローカルの人との出会いのきっかけにもなるのが良いですよね。

注意事項:日本の法律との抵触

一方で気になるのは、Airbnbは現状、日本の「旅館業法」に抵触する可能性を秘めているということ。本来「宿泊料を受けて、人を宿泊させる、営業行為」は旅館業に当たり、個人宅の部屋を有料で貸すAirbnbは旅館業法に違反する可能性があるようです。

ただし、今のところAirbnbに対して国家側が規制をかける動きはなく、むしろこういったニーズを受けて緩和の動きが見受けられます。

首相官邸ホームページでは、東京都全域を含む「国家戦略特区」において、旅館業法の適用をしない方針が打ち出されています。東京がより遊びに来やすい場所になれば良いですね。

滞在施設の旅館業法の適用除外 ⇒外国人の滞在ニーズへの対応
◆出典:首相官邸ホームページ「国家戦略特区」ページ

Couch Surfing

宿泊料無料。信頼で成り立つサービス

有料のAirbnbと異なり、宿泊料無料で費用を抑えられるのが、カウチサーフィン。英語サービスのため、日本では長期の海外滞在や旅をする人以外にはあまり馴染みがないかもしれません。

「海外の人と仲良くなりたい」「自分が旅をした時にカウチサーフィンで良くしてもらったから、今度はそのお返しをしたい」など、好意でホストになっている人が多く、利用者とホストお互いの信頼を前提に成り立っていると言えます。ホストになった人、利用した人にはレビュー(レファレンス)が付く仕組みになっているため、連絡を取ろうとしているホストが信頼できるかどうかも見やすくなっています。

注意事項:「お客様」として行ってはいけない

多くのカウチサーフィンホストが嘆いているのが、「タダを目的にして、ホテルのように好き勝手に利用される」ということ。無料で泊めてもらっているのですから、ホストの人が気持ち良く迎え入れられるよう、掃除などの家事はしっかり手伝うのがマナーですよね。一緒に食事に行った場合には、泊めてくれたお礼にご馳走する人も多いようです。

ホストの中には、「色々な国の話を聞きたい」「世界中の人と仲良くなりたい」と思っている人もいます。カウチサーフィンを使って東京に行く人には、ホテル感覚で行くのではなく、ホストとしっかり交流を深めるよう伝えてあげましょう。

ユースホステル

非営利のユースホステルは、ヨーロッパ圏を長期旅行したことのある人にとってはおなじみかもしれません。世界80カ国、4,000のユースホテルがあり、日本にも全国220箇所にユースホテルがあるそうです。

日本では1泊3~4,000円で泊まれるユースホステルがほとんどのようです。ドミトリー型、個室など部屋タイプも様々ですが、東京都内でも経済的に泊まることができます。

ただし、ユースホステルの会員が割引を得られる仕組みになっており、会員でない場合は追加で600円必要になるそうです。会員登録をする場合、成人であれば2,500円。長期の旅行者や、日本以外の国も旅する予定がある人にとっては良いかもしれません。

東京のバックパッカー向けホテル

その他、いわゆる外国人旅行者・バックパッカーを主な顧客層としたホテルも存在します。安ければ1人あたり2・3,000円の部屋もあります。ホテル滞在を好む外国人観光客の方に教えてあげると良いかもしれません。

注)筆者はこのうち、Juyohホテルには実際に泊まったことがありますが、浅草から近く観光がしやすかったです。基本シャワーでお風呂は有料ですが、外国人が好みそうな和室のお部屋などもありました。

SAKURA HOUSEは池袋でよく通りかかっていましたが、外国人の旅行者の方が常に多く出入りしたのを覚えています。

おわりに:何を優先するか

いかがでしたか。外国人旅行者の方の多くにとって、日本はエキゾチックでユニークな場所に映っています。より多くの人に日本・東京の良さを知ってもらえるためにも、来やすい場所であってほしいですね。

「滞在場所の快適さ」「言語バリア」「安さ」「ローカルとの交流」など、何を重視するかは人それぞれ異なります。また、これらのサービスの他にホテル代を抑えるコツは、「ピークシーズンを避けること」と「早めに予約しておくこと」でしょう。

もし旅行中の友人が滞在場所に困っていて、自分自身の家に泊めてあげることが難しい場合には、これらの情報を元にアドバイスしてあげてはいかがでしょうか。