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webメディアの編集者の仕事内容

この記事ではwebメディアの編集長、編集者の仕事内容を紹介します。

編集長の役割は、メディアのコンセプトや方針を決めることと、目標数値の必達を目指すことです。編集者の役割は、企画を考えること、ライター、カメラマンなどのスタッフを手配すること、ライター、カメラマンなどのスタッフとコミュニケーションを密にすること、記事の校正をすることです。
記事の校正をすることだけが編集者の仕事と思っている人は多いですが、校正は編集者の仕事のひとつにすぎません。

編集長の役割とは?

出版社・新聞社等が刊行する雑誌などの編集部には通常、「編集長」がいて、その配下に「編集者」がいます。編集長や編集者の手足となって記事などを書くのがライターです。
webメディアの場合、スタッフがひとりしかいない場合があり、ひとり編集長も珍しくありません。
では、「編集長」に求められる役割とはどんなことがあるでしょうか?

メディアのコンセプトや方針を決める

編集長の役割は、メディアのコンセプトや方針を決めることです。例えるのならサッカーチームの「監督」ともいえます。
メディアが何をテーマとし、何を伝えるのか?ターゲットとする読者の性別、年齢、住んでいるエリア、趣味、生活スタイルなどを想定し、どんなネタをもとにどんな記事をつくっていくのか?そんなコンセプトと方針を立てていきます。
編集長はメディアの指針であり、編集長が変わるとメディアも様変わりすることあります。

目標数値の必達を目指す

編集長には全権があると同時に責任も問われます。目標とする数値をクリアすることが使命です。
目標は編集長が自ら決めることもあれば、会社から設定されることもあるでしょう。

webメディアの場合、PV/UUや売上などが目標とする指標となります。
結果がすぐに数値として現れるため、こまめに改善するサイクルを回すことができるのも特徴です。
上手くいっていないのにずるずると同じやり方を続けることは避けます。

どうしてもクリアできない場合、それまでのコンセプトや方針に固執せず、ドラスティックに変更しなければならないこともあります。
全然違うメディアになったとしても、なんとか続けて利益が出るまでに持っていければ、閉鎖されるよりははるかに良いです。

やり方を変更するだけでなく、組織としては最悪、編集長を変更することも検討事項に入ってくるでしょう。
サッカーチームの成績が悪くなると監督が交代させられるのと同じです。

記事の品質を定義する

運営するメディアにとって、記事の高い記事とはどのようなものなのかを定義します。
チームメンバーのそれぞれが「いい記事」に持つイメージが異なっていれば当然アウトプットもずれてきてしまいます。
どんな記事をつくればよいかのイメージのすり合わせができるような資料をつくることをおすすめします。

編集者の役割とは?

「編集者」もサッカーチームに例えるのなら「選手」です。監督である編集長が立てたコンセプトと方針に順じて、時には守り、時には攻める。常にパフォーマンスを発揮し、ゴールを目指さなければなりません。
では、同じように「編集者」に求められる役割とはどんなことがあるでしょうか?

企画を考える

編集者の一番、大切な役割は「企画」を立てることです。
しかし、webメディアでは企画をライターに丸投げする編集者も少なくありません。「そのほうがライターが書きやすいから」ということを理由にしますが、それで編集長が求める記事ができるかは疑問です。
なので、編集者は記事の「企画」を重視するべきです。
7月になってからあわてて「夏向けの企画はないか?」とライターに依頼する編集者もいます。ファッション業界では春になったらすぐに夏に向けた準備を始めます。同じようなスケジュール感で早めに準備することが重要です。

ライター、カメラマンなどのスタッフを手配する

編集者のもうひとつ、大切な役割は「ライター」「カメラマン」などのスタッフをストックしておき、手配することができるようになることです。
できる編集者はライターをいつも探し、いいライターがいれば囲い込むようにしています。
webの場合、ライターと急に連絡が取れなくなったり、ライターが原稿を投げ出してしまったりすることも紙媒体とくらべると多いので、積極的に良いライターを探し、信頼できるライターを常に増やしていく必要があります。

ライター、カメラマンなどのスタッフとコミュニケーションを密にする

webメディアの場合、依頼している「ライター」「カメラマン」などのスタッフと一度も会わずに仕事を続けることがあります。
そのため、メールやチャットでコミュニケーションし、信頼関係をつくることが大切な業務となります。

原稿を受け取ったら「原稿ありがとうございました。拝見してまた連絡します。」のひとことでも返信する。
こんなレスポンスがあるだけでもライターは安心しますし、嬉しいものです。
編集者にとってAというライターはたくさんいるライターのひとりにしか過ぎないかもしれませんが、Aというライターにとって担当編集者はひとりかもしれません。
円滑なコミュニケーションがよい記事につながることを忘れず、こまめにやり取りしましょう。

オンラインだけでのコミュニケーションは難しく、特にメールやチャットなどの文字情報だけでは感情が伝わらずに誤解を生むことがあります。
あまり距離感をつめすぎると時間をとられている感覚になって嫌がるライターもいますが、場合によって電話や対面での打ち合わせも検討します。

記事の校正をする

多くのwebメディアの編集者は、「記事を校正することが編集者の仕事」と思っていたりします。しかし、校正することは多くある業務のひとつでしかありません。
記事を校正する場合、一般的にはライターにWordで執筆してもらい、送られてきた記事はWordの校閲機能を用いて修正して、疑問や要望があればコメントをつけてライターに修正依頼を戻します。
この時、指示はなるべく具体的に出します。よく、「〇〇ではないでしょうか?」などと、感想なのか、文句なのかよくわからない指示を書く編集者がいます。これではライターはどう、修正しすればいいのかわかりません。悩んだライターは「だったらギャラはいりませんから、この記事は引き揚げます」と言い出すことも。手間暇かけてもすべてが無駄になります。

校正で最も重要なのは、「原稿が指示した通りの目的に即しているか?」です。
次に大切なのが「文章にねじれや誤字脱字がないか?」です。ライターは誤字脱字のない完璧な原稿でないと認めない、という編集者もいますが、ライターだって間違うことがあります。そこに目くじらを立てるのは意味がありません。

自分好みの文体にしようと修正する編集者もいますが、それはまったくナンセンスです。重要なのは「原稿が指示した通りの目的に即しているか?」ということです。目的に即している原稿であれば、自分好みの文体でなくともOKとすることが大切です。

以上のことは編集者の仕事のほんの一部です。編集者の仕事内容に決まりはなく、「いい記事をつくってメディアに求められる目標数値を達成する」ことが、編集者に求められる仕事だといえます。