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2015年、日本旅行が最も人気だった国は?訪日外国人観光客数の推移と国籍データまとめ

ついに「訪日2000万人時代」と呼ばれる時代が到来。2015年はインバウンド観光において、様々な変化や動きが見られました。

今や東京の家電量販店では中国語での記載が至るところにあり、タイ・バンコクにある書店では東京・大阪以外の地域の観光ブックまで見かけます。(※写真)

訪日外国人観光客の数はここ数年で、凄まじい勢いで増加しています。本記事では、ここ数年での訪日外国人観光客数の推移と、日本への旅行者が多かった国をまとめました。

訪日外国人観光客数の推移


参照:JNTO(日本政府観光局)

訪日外国人観光客の数が1,000万人を超えたのは、実はたった2年前の2013年。2012年は約800万人(8,358,105人)だったところから、2013年に1,000万人を超え(10,363,904人)、2014年は1,300万人を超える結果(13,413,467人)となりました。

2015年は更に伸びて2013年の約2倍、19,737,400人(推定値)にまで外国人渡航者数が増えています。現時点でまだ結果が反映されていない国も含むため、恐らく2,000万人を超えそうですね。

ちなみに、2011年にグラフが大きく下がっているのは3.11の大地震があったためです。私たちも海外旅行をする時に、治安や災害などを常に気にしますが、それはどの国の人でも同じようですね。

訪日外国人観光客が多かった国ランキング

実はここ10年以上、トップ20に入る国の名前はほとんど変わっていません。ただ、2012年以降渡航者が全体的に増え、中には劇的に増える国が現れ始めました。

ここ数年でどのような動きがあったのか、JNTOのデータを基に2013年〜2015年のランキングを作成しました。

※注:JNTOが公表している「訪日外客数」のデータをまとめています。2016年3月7日時点、12月の数値は推定値のため、確定値により変更が生じた場合は修正します。

長年のトップは韓国


参照:JNTO(日本政府観光局)

2013年に限らず、長年訪日観光客数No.1に君臨していたのは、お隣韓国でした。中国は、2013年は前年度よりも渡航者が唯一減っています。

一足先に訪日ブームに火が付いていたのが、経済発展を続けているタイ。前年度より70%も渡航者が増える結果となりました。

2014年、台湾が韓国を抜き去る


参照:JNTO(日本政府観光局)

2014年に首位が変動。台湾人が283万人(2,829,821人)と、2位の韓国の275万人(2,755,313人)を僅差で抜きました。

円安により、アジア諸国の渡航が一気に伸びました。この年、特に伸びが大きかったのが中国とフィリピン。

フィリピンは前年度15位から一気に11位に浮上。恐らくセブ・パシフィック航空が日本行きの超格安航空券セールを始めたことも大きく影響しているのではないかと予想しています。(東京・マニラ、東京・セブ間が往復で1万円を切ることも多々あります。)

特にアジア諸国において、日本が「行きたいけど高くて行きづらい国」から「行ける国」に変化しつつあるのが感じ取れます。

2015年、「爆買い」のあの国が爆増


参照:JNTO(日本政府観光局)

まだ12月の確定値は出ていませんが、恐らくトップの順位は変わらないでしょう。2015年のトップは中国。2位の韓国と100万人近くの差をつけて、何と約500万人の中国人の方が日本を訪れたようです。前年の2倍以上。香港の伸びもすごいですね。

韓国も、渡航者数が減っている訳ではなく、むしろ前年比45%以上増加しています。日本渡航者が多い国で前年に比べて渡航者が減っているのは、景気悪化が心配されるロシアくらい。

最後に

以上、2015年の訪日外国人観光客数の推移と、国籍データまとめでした。特に中国と東南アジア諸国の勢いを強く感じる結果となりました。

訪日観光客が増えれば増えるほど、より深刻化しているのが宿泊施設。ホテルの値段は高騰するばかりで、東京だと1泊10,000円以上のホテルが当たり前のようになってきています。民泊規制緩和の動きも引き続き注目していきたいですね。

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この記事を書いた人

Nanaho
1988年生まれ、香川県出身。東京大学法学部を卒業後、2013年よりフィリピン・セブ島の語学学校「NexSeed(ネクシード)」の立ち上げに参画、サービスマネジメントとマーケティング全般を担当。