効果的なデザインを作ったり選んだりするためのコツ

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デザイン

ウェブサイトやウェブサービスがこれだけ日常の一部なっている現代、デザイナー以外の人もいろんなものをデザインしたり、考えたり、決定したりする機会が随分と増えていることと思います。ウェブにあまり関わりがない、という人でも、例えば、チラシ、広告、プレゼン資料といった印刷物を作ったり、デザイナーに発注して作ってもらったりする機会もあるでしょう。今の時期なら年賀状でしょうか。

では、どうした良いデザインを作ったり、選んだりすることができるのでしょうか。そもそも「良いデザイン」とはなんでしょうか。

デザインは問題解決の手段

「良いデザイン」はかっこいいデザインであるとは限りません。また、一人のヒーロー的デザイナーの内面世界の表現でもありません(それはアートの領域です)。デザインは、人間の暮らしの中にある問題を解決したり、目的を達成したりするものです。

目的や問題が違えば、解決方法も違います。アップルストアとドン・キホーテを比べるとよく分かるでしょう。アップルストアは限られた製品を広い店内でスマートに見せています。不要なものはありません。アップル製品を求めてきた人が、それを十分に触り、検討することができます。

一方、ドン・キホーテはごちゃごちゃしていてなかなか目的のものまでたどり着けない上、周りにある不要なものまで見えてしまったり、通路を通り過ぎる時に山積みになっている商品をなぎ倒してしまったり、スマートとは対極にある作りです。でも、こんなお店だからこそ客の方もそのプロセスを楽しみ、結果売り上げにもつながります。特定のものを求めていてそれをとにかく簡単に買いたいのであれば、アマゾンがあります。

このように、ユーザとビジネス双方の目的を達成したり、問題解決をしたりするのがデザインです。

複数案制作して一つを選ぶ

これは、私がデザイナーとして最初に学んだことの一つです。クライアントに提案する時は、複数案制作します。自分が作る場合でなくても、3案くらい提案してもらうようにデザイナーに発注すると良いでしょう。

スタンフォード大学のSTEVEN P. DOWらによる研究(*1)により、複数案制作した場合の方が一つだけを作りこんだ場合より効果的なデザインを作れるということが明らかになっています。この研究はウェブバナーを題材に行われ、複数案制作した場合のクリック率、クリック後のページでの滞在時間などが一つだけ作った場合より優位に高かったのです。

複数案作ることによるメリットの一つに「成果物からエゴを取り除き冷静に判断できる」ということです。一つだけしか作らないと、その案に心理的に入れ込んでしまいます。自分とその成果物が同化しやすいのです。そのデザインに対する批判を、デザイナー自身やそのデザイナーに発注した自分への批判と捉えてしまいがちになるのです。

複数案制作することにより、人々がデザインについて言うあれこれが、単にそのデザインそのものについてコメントしている、と受け止めやすくなり、デザインをブラッシュアップすることができます。これはデザイナー及びデザイナーに発注する人にとって、大きなプラスです。

また、複数案あることにより、当然比較することができます。比較対象が(ほどよい数)あると、判断はしやすいものです。自分自身が考えて比較する事ももちろんできますが、実際にそのデザインを目にするであろうユーザやに見せてアンケートをとることができます。そして、そのアンケート結果によって選択されたデザインをステークホルダーに提案する時、アンケート結果を理由として提示することができます。

これはデザインに限らず、様々な場面で使うことができる方法です。

自分の好き嫌いで選ばない

これは、私自身もついやってしまいたくなるなのですが、自分の好みでデザインを選ぶことはお勧めできません。なぜならば、ユーザは自分ではないからです。何かのサービスや商品についての広告と作っている場合、自分はユーザに比べて圧倒的にその商品やサービスについての知識がありますが、ターゲットのユーザはそれについてあまり知らないかもしれません。

自分にとっては問題とならないちょっとした言葉遣い、色合い、形が、ユーザにとってはチンプンカンプンだったりするのかもしれません。

実際にそのデザインを人に見せ、使ってもらって、フィードバックをもらったり、使っている様子を観察することで、自分では見えなくなっていた部分が見えてくることが多いです。

まとめ

デザインはデザイナーだけのものではない、ということがお分かりいただけたでしょうか。また、芸術的センスが必ずしも必要なものでもありません。デザインは、何かを作り出すプロセスそのものであり、誰でも日常の中で実践できるものです。

この記事が普段のお仕事に少しでも役立つと嬉しいです。

(参考文献)

*1 Parallel Prototyping Leads to Better Design Results, More Divergence, and Increased Self-Efficacy – by STEVEN P. DOW, ALANA GLASSCO, JONATHAN KASS, MELISSA SCHWARZ, DANIEL L. SCHWARTZ, and SCOTT R. KLEMMER Stanford University

この記事を書いた人

サイトエンジンブログ編集部
サイトエンジンブログ編集部
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