ホームページをどの言語に翻訳、ローカライズするべきか

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こんにちは。毛塚です。

最近インバウンド観光対応や、海外に向けて販売することを目的としてウェブサイトやカタログなど、各種サービスを多言語化する相談が増えてきています。

どの国や言語に向けて翻訳、ローカライズするのがよいか悩まれている方も多いかと思いますので、今日は対応する言語の選び方について説明します。

現状の利用者層を調べる

アクセス解析から現状どの国からの利用者が多いのかを調べましょう。利用が多い国の言語に対応して、さらにその国のユーザーが集まりやすくするのはまず最初に取り組むべきことです。

特に国別の対策をしていないということであれば単純に現在のアクセスが多い順でも良いと思いますが、もしすでに何らかのマーケティング施策を国別に実施している場合は、その国に対して割いている工数や費用と比較して結果が良かったところを選びましょう。

市場調査してみる

ホームページにアクセスが集まっていても、誰も購入や予約などのサイトのゴールに至っていなければあまり意味がありません。
あなたの提供している商品やサービスがどの国の人に使ってもらえそうかを調べてみましょう。売れやすい国や地域は商品やサービスによってまったく異なりますので、独自に調べる必要があります。

世界中をすべて調べるのは手間がかかりすぎるので、まずはマクロデータを調べてアタリをつけるようにしたほうがよいです。

たとえば訪日旅行者を集客したいというインバウンド観光に関連した事業者の場合、観光庁が出している国籍別訪日観光客数のデータが参考になります。

2014年国籍別訪日観光客数

ホテル、旅館などの宿泊施設、百貨店などの小売店などが対応すべき言語は、特別な理由がない限りは以下の順になります。

1.中国語簡体字
2.中国語繁体字
3.韓国語
4.英語
5.タイ語
6.インドネシア語

もちろん地域によっては、特定の国籍の人に偏って訪問されているということも考えられます。現地で放映されているドラマや映画などの影響で特定の地域の訪問者数が一気に増えることは珍しくありません。

たとえばタイでは佐賀県を舞台にしたドラマが放送されまして、その影響で佐賀県内のロケ地にたくさんのタイ人観光客が訪れるようになりました。
こうした特殊な状況にある地域の場合は、対応する言語の優先順位が変わってきます。現在の国籍別来客数を調べてみて、そこから対応する言語を決めていくのもよいでしょう。

また、今後の伸びしろを考慮して集客に力を入れる言語を選ぶのも良いでしょう。
タイ人の訪日者数は現状インドネシアよりもだいぶ多いですが、10年後や20年後を考えれば、どこかのタイミングでインドネシア人がタイ人を上回るでしょう。

話者数から選ぶ

世界中を対象にしたインターネットサービスの場合、どこでそのサービスが流行るかわかりません。

その言語を母語とする人が多い順に対応していくという方法はあまり採用されなそうではありますが、一応選択肢としてはあります。

ネイティブスピーカーの数が多い言語の一覧 – Wikipedia

ビジネスでローカライズをするわけなので、平均所得、つまり購買力や日本からの距離なども考慮の対象になるでしょう。

話者数だけでなく、平均年齢などの人口動態、GDPや所得なども加味して、影響力の高い言語をランキングにしているサイトがありました。
The 25 Most Influential Languages in the World

話者人口

本当にその言語でビジネスできるのか

ホームページの多言語化をしたときによくある問題点を紹介します。

お問い合わせ対応、カスタマーサポート

ホームページを複数言語に対応すると、お客様はホームページ運営者がその言語を使えると思って、メールや電話でその言語で問い合わせしてくることがあります。

とりあえず英語で対応する、言語別の担当者を置くといった対応方法がありますが、
いずれにせよ日本語以外で対応できる体制を整えておかなくてはいけません。

許認可

海外でネットショップを運営する場合には小売業としての許認可が必要な場合があります。

また、食品、化粧品などの場合は商品ごとに認可が必要となってきますので、注意が必要です。

大量のページを翻訳してから、実は現地で売ることができなかったというトラブルにならないように最初に調べてください。

物流

ネットショップで実物を届ける場合、ちゃんと荷物が届くのか、届くとしたら平均で何日かかるのかを調べましょう。

また、越境ECで規模が大きくなってくると、現地で倉庫を借りて、コンテナに入れて運ぶことになりますが、
そのときにどの会社に任せるのかも事前に目星をつけておくとよいでしょう。

決済

クレジットカード、銀行振込、通信キャリアの提供する電子マネー、コンビニ払い、PayPalなどの専用サービスなど、決済の手段はいろいろとあります。
海外送金となるとお客様の負担が増えるので、クレジットカードやPayPalなどの決済サービスを使います。

できるだけストレスのない決済方法をお客様が選べるようにします。

競合調査を行う

ある程度国の目処をつけたら、その国であなたの事業と類似のことをしているサイトがどれくらいあるかを調べましょう。

たとえば、Googleの検索結果にあなたの事業に関連したキーワードをいくつか打ち込んでみて、どの程度広告が表示されているかを調べれば、その国で競争がどれくらいあるのかの推測ができます。

まったく広告が出ていないようでしたら大きなチャンスといえます。
逆に広告だらけの場合は、後発で参入して結果を出すことができるのかを検討したほうがよいです。

まとめ

自社のビジネスが対象としている層を集客しやすそうな国や言語圏はどこなのかを調べて、その国を対象にしてローカライズ、翻訳をしていきましょう。

なお、いきなりウェブサイトのすべてのページをローカライズしようとしないでください。
必要最小限の範囲だけに取り組んで、その結果を見ながら、少しずつ対象とするページを増やしていくことをオススメします。

たとえば、テストマーケティングとして現地の言語で1ページだけ作成して、数万円使って1,000クリックほど集め、どれくらい反応を得ることができたかを調べる方法があります。
ウェブでアンケートをとったり、グループインタビューをするよりも、とりあえず簡易的なランディングページをつくって広告を出して売ってみるほうが、調査として優れていることが多いと思います。

この記事を書いた人

毛塚智彦
毛塚智彦代表取締役 社長
1985年生まれ。2007年早稲田大学理工学部経営システム工学科卒業。
学生時代の2004年にSEOの代理店でテレアポと営業のアルバイトを始めたところからウェブマーケティングの仕事に携わり続ける。
2008年サイトエンジン株式会社を設立。2010年にはタイに関連会社(ユニモン株式会社)を設立。東京とタイとインドネシアで事業を展開。

海外向けのSEO、リスティング広告のディレクション業務を行う。

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