海外アドワーズ導入の流れ サイトのローカライズからテスト販売まで

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世界
弊社では東南アジアを中心として複数の国を対象として、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、英語、日本語を対象としたGoogleアドワーズの出稿を行なっています。Googleアドワーズのような広告のことを狭義のSEM、リスティング、PPC広告などと呼ぶこともあります。

世界を対象としたグローバルSEMを導入するための流れや注意点をまとめてみました。サイトの制作と広告費をあわせても1言語あたり数万円から数十万円くらいの手軽な予算感ではじめられますから、まずはテスト的に試してみることをおすすめします。

中国、韓国、ロシアなどの一部の国を除いては基本的にどの国でもGoogleアドワーズを出稿することになります。

1. 売る商品やサービスを選択する

キーワードの需要(月間検索回数)や競争相手の数や広告出稿状況を見て、どの商品やサービスを取り扱うべきかを検討してください。

売る商品やサービスは、価格帯別にいくつか用意しましょう。なぜかといいますと、国によって手軽にインターネットで買い物できる金額には大きく差がありまして、特定の金額以上になると急に売れなくなったりすることがあるため、いくつかの金額の商品を試したほうがよいためです。

問い合わせや資料請求などのリード獲得が目的のサイトの場合は、ワードの需要から見せるサービスを考えてください。

国によって売れるものが違うでしょうから、まずはテスト販売しましょう。
本来はカスタマーサポートを各言語で対応できるように用意したほうがよいですが、テスト段階ではなくてもよいでしょう。

2. 複数の言語で簡易的なサイトをつくる

複数の言語に対応した簡単なサイトを制作します。サイトのローカライズというと、すべてのページを翻訳する必要があるかのように思えるかもしれませんが、極端な話1ページだけでもかまいません。
日本と同じ文章をただ翻訳したもの、現地ネイティブのスタッフや外注先に依頼して新規にキャッチコピーをライティングしたものなど、複数用意することをおすすめします。

あまり時間をかけないようにして、低予算でつくってしまいましょう。すでにある日本のサイトの中で、特に成約率が高いページを選んで、それを翻訳するのでも良いです。また、新規に作成した他の言語のサイトと比較するために、あらかじめ日本語のサイトの成約率は計測しておきましょう。

注意点として、英語でつくれば英語を母語としていない国でもなんとかなると考えるのはやめましょう。インターネットで買い物するような高所得者は英語が使えるはずだから、英語でサイトつくっても大丈夫という意見をたまに聞きます。英語が読める人が多い国だったとしても、公用語にでもなっていないかぎりは母語でない英語のサイトと母語でつくられたサイトのどちらが成約率が高いかを考えれば、現地語を優先させて用意すべき国が多いのは明らかです。

3. 各国の決済や物流の機能を用意する

これが結構面倒な部分なのですが、ECサイト(ネットショップ)の場合は、各国の決済機能に対応させる必要があります。
銀行振り込み、クレジットカード、コンビニ払い、代引き、Paypalなど複数対応させたほうが成約率が高くなりますが、難しそうでしたら銀行振込とPaypalへ対応するだけでもよいです。

物流に関してですが、商品の価格帯によって方法を変えたほうがいいです。かなり高額な商品であれば、日本から直接国際便で送る方法でもあまり影響は大きくありませんが、安いものを売るときには送料の比率が高くなってしまって成約率が大きく悪化します。その場合は現地の物流代行会社に依頼しましょう。

4. 出稿キーワードを選ぶ

Googleアドワーズに出稿するキーワードを選びましょう。

日本語ですでにSEMを行なっている場合には、以下のようなキーワードを優先してリスト化してください。

      コンバージョン(成約)数が多いワード
      コンバージョン率が高いワード
      CPAが低いワード

まだSEMをしたことがない方は、まずは日本語で数週間運用してみて、データを取得することをおすすめします。

各言語ごとに選択したキーワードを翻訳したものを用意し、類語や関連語もできればリスト化してください。翻訳者に意図をできるだけ詳しく説明して対応してもらいましょう。

外国語のキーワードを探すときに便利な無料ツールを以下の記事でまとめています。活用してできるだけ多くのキーワードを見つけてください。
英語ホームページ制作で抑えておきたいSEO対策やリスティング広告のキーワードを探せる無料ツールまとめ

5. Googleアドワーズに出稿して売れゆきを見る

Googleアドワーズはその国の同業他社の出稿状況によって1クリックあたりの金額(クリック単価)が大きく変わってきます。
どの地域と言語を対象にするのかを慎重に検討してください。
たとえば、同じ英語圏でも、いきなり世界中すべてを対象にするのではなく、まずは国などをある程度絞って始めるようにしたほうが良いです。

範囲を広げすぎると、予算の規模がよほど大きくないかぎりは国ごとに検証できるほどの十分なデータ量が集まらなくなります。

日本語や英語とくらべると、タイ、ベトナム、インドネシアなどの言語で出稿する場合にはクリック単価が低いです。

先進国とくらべると発展途上国のほうが基本的に競争相手となるGoogleアドワーズに出稿している他のサイト運営者が少ないためです。

たとえばタイであれば、比較的競争の激しい業界でも、1クリックあたり15円から30円程度です。10円以下で済むことのほうが多いです。
1クリックあたり平均5円だとすると、1万クリックでも5万円しかかからないわけです。

数万円かけて、1万回サイトを閲覧してもらうことができれば、自社のサービスや商品がどれくらい売れるのか感触をつかめます。
成約率や広告費に対してどれくらいの売上や粗利を確保できるのかがわかれば、あとは同じように商品数やキーワード数を増やしていくだけです。

キーワードごとの判断のラインは日本の成約率から決めることができます。たとえば日本での成約率が1%だとするならば、300程度アクセスを集めてみて、1つも売れない場合は、選んでいるキーワードが悪い、ランディングページに問題がある、そもそもその国で売れる商品ではない、など何らかの問題があるでしょう。

6. 感触のよかった国を対象として本格的に運用する

特に感触のよかった国や地域を対象として、本格的に運用していきます。

取り扱い商品やサービスの追加
サイトのページ数の追加
出稿するキーワードの追加
ランディングページの改善
決済機能の拡充

などをしていきます。

まとめ

グローバルSEMを開始するにあたって、いきなり予算をたくさん使う必要はありませんので、まず反応を見るために少額で出稿してテストマーケティングを行なってください。スピードを重視して、なるべく小さな規模で細かく試すことが成功の秘訣です。

日本で売れたものが海外で同じように売れるとは限りません。特に価格帯の差で大きく売れ行きが変わってきます。どの国で自社の商品が売れるのかを調査するツールとしても対応言語を意図的に多くしたグローバルSEMは有効だと思います。

以下の記事では多言語でのリスティング広告を実施するときに気をつけたいことをまとめていますので、失敗しないためにもご一読をおすすめします。
英語以外を含む多言語リスティング広告運用の注意点まとめ

アドワーズで海外にリスティング広告を出す際のポイント

もしよろしければあわせて以下のグローバルSEOについてのページもご覧ください。
グローバルSEOで失敗しないための多言語サイト構築の注意点まとめ

この記事を書いた人

毛塚智彦
毛塚智彦代表取締役 社長
1985年生まれ。2007年早稲田大学理工学部経営システム工学科卒業。
学生時代の2004年にSEOの代理店でテレアポと営業のアルバイトを始めたところからウェブマーケティングの仕事に携わり続ける。
2008年サイトエンジン株式会社を設立。2010年にはタイに関連会社(ユニモン株式会社)を設立。東京とタイとインドネシアで事業を展開。

海外向けのSEO、リスティング広告のディレクション業務を行う。

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